CAA東北・柘植取締役(左)とJU岩手・小原理事長(右)があいさつ

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CAA東北(岩手県紫波郡、斉藤啓太社長)とJU岩手(岩手県紫波郡、小原隆孝理事長)は4月15日、「JU岩手青年部協賛スプリングジャンボAA」を開催した。
当日のセリは、スプリングジャンボAAにおいて過去最高、またCAA東北歴代4番目となる出品1960台を集め、盛大な開催となった。セリ結果も新規出品車比率8割超を受け、成約1509台、成約率77.0%、平均成約単価33万9000円の好成績を収め、活況な開催となった。
また、JU岩手の菅原直樹青年部会長のファイナル開催となる同会に、JU東北全県の青年部会長をはじめ、JU関連協からJU埼玉、JU新潟の青年部会長も来場した。また、JU東北各県理事長および執行部も来場し花を添えた。
取材の場で柘植洋輝取締役は、今開催について「スプリングジャンボ過去最高の出品台数をいただいたが、一方で改善点も見えた。今後は台数だけではなく、お客様満足を追求する中で、従業員満足も求めていかないといけない。今回の経験を踏まえ、イベント開催に台数が集中するのではなく、平準化を目指し、より良い運営にしていきたい」と話す。
村上高志会場長も「新規出品車も多く、出品店様の参加も増えた。特に専業店様の出品は増え、地元会員様の一社一社に参加いただけた」と盛況な開催を振り返った。
今後について柘植取締役は「CAA東北は出品構成、成約も良く、数字的にも良いオークションになってきた。ただ、ハード面とソフト面の両面において小さなことも含め、できることはまだまだある。引き続き一つひとつに向き合い取り組んでいく」と話した。
村上会場長は「地元会員様をはじめ、北東北三県を中心とした多くの方々に利用される商売の場を目指していく。そのためにも会員様とスタッフの満足度を高めていきたい」と話した。
JU岩手は今開催において昨年同会を上回る出品台数を集め、スプリングジャンボ新記録に貢献した。
小原理事長は「組合店ごとに目標を設定し取り組んだ。その一社一社が一台一台を意識し、協力してくれたことが大きい」と話す。小原理事長はその意味でも組合店を熟知しており、今回の新記録につながったと言える。
菅原部会長は7年間の青年部会長活動を振り返り「地元岩手はもとより他県青年部と交流を通じ、多くの人と知り合えたことは財産。情報交換、仕事の面でも交流を活かせた。売り買いだけではなく、青年部活動を通じ勉強になった。青年部会長としてはやり切った。この7年間は仲間に助けられた7年であり、執行部と事務局に支えていただいた7年でもあった。中でも東北ブロック研修会は一番思い出深い出来事。研修会を通じ岩手に足を運ぶのを楽しみにしてくれる仲間が増えたのは良かった」と話した。
小原理事長も「任せられる人だからこその7年間。青年部会長として自県、他県と上手く調整し頑張ってくれた。菅原部会長に青年部会長を務めてもらって良かった」と称えた。
■セレモニーでは協力と支援に謝辞
セリ前のセレモニーであいさつに立った柘植洋輝取締役は「本日はスプリングジャンボAA過去最高の出品台数をいただき、JU岩手様、会員の皆様、そして準備に尽力してくれたスタッフに心より感謝」と謝辞を述べた。
また「昨日の出品台数確定のご連絡が遅れたこと、ヤードのスペース不足により下見や搬出にご迷惑をおかけしたこと、またスタッフの労働時間や環境など、改善すべき点が多々あると認識した。次回はこれらの点を少しでも改善するよう努める」と振り返った。
最後に「東北会場においても村上会場長をはじめ、全スタッフが改善意識を持ち、選ばれる会場づくりを目指していく」と述べた。
続いて小原理事長が「本日はスプリングジャンボAAに1960台もの素晴らしい出品をいただいた。また、ご来場、ご出品いただいた皆様、そしてインターネットを通じてご参加、ご支援いただいている皆様に心より感謝」と謝辞を述べた。
続けて「皆様にはしっかりと下見をしていただき、この春商戦を活かして商売繁盛につなげていただきたい」と活発な応札を呼び掛け、あいさつを締め括った。
続いてJU福島の橋本一男理事長、JU秋田の藤原寛市顧問、JU山形の佐藤吉一理事長代行が祝辞を贈った。
菅原部会長は「青年部会長として7年務めさせていただき、今回が最後のオークションとなるが、昨年と比べ200台近く多い出品をいただき、心より感謝。次期部会長はさらに多くの出品で盛り上げてくれると期待している」と感謝と期待の言葉を述べた。
続けて「本日は東北6県に加え、埼玉、新潟からも青年部仲間に多数お集まりいただいている。皆様、今日のオークションでしっかりと売り切り、商売繁盛につなげていただきたい」と活発な応札を呼び掛けた。
続いてJU東北各県とJU埼玉、JU新潟の青年部会長が菅原部会長の7年にわたる活動を称え、その退任を惜しむ言葉を贈った。
最後にCAA東北の村上高志会場長が、多数の来場とスプリングジャンボAA過去最高出品に謝辞を述べ、初出品コーナー比率63%と新規出品車比率80%超のフレッシュなセリとイベントを紹介し活発な応札を呼び掛けた。
■着実に成長するCAA東北
CAA東北は今開催のスプリングジャンボAAにおいて過去最高出品台数を記録したが、年度で見た直近3カ年の実績でも着実な成長を示している。一開催平均出品台数は、22年度が599台、23年度は638台、昨年度は719台と、前年度台数を上回っている。成約率も22年度が72.3%、23年度は71.0%、昨年度は75.6%と、23年度は若干下がったものの、いずれの年も高成約率を記録し高水準を維持している。
セリ前夜に催された食事会で斉藤社長は、これらの実績に触れ「着々と自力をつけていきながら、少しずつ良くなっているという手応えを感じている」と話した。
また「直近1年の成約率75.6%は全国的に上昇している成約率を上回っており、質・量ともに向上していると感じている。これもひとえにJU皆様のご支援、そしてこのエリアの会員様がこれまで以上に当会場をご活用いただいていること、さらに社員一同の努力の賜物」と感謝の言葉を述べた。
最後に「東北会場では、JU様とがっちりとタッグを組み、地域の皆様のお役に立てるよう引き続き尽力していく」と述べた。
参加者からも斉藤社長の就任から3年における東北会場の躍進を称える声が上がった。