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【連載企画】File44中古車販売店「経営実務」のウソ?ホント?

法人経営のメリットは節税だけじゃないってウソ?ホント?

 自動車販売店の経営者や実務担当者が抱く経営・経理・税金に関する様々な疑問について、自動車業界専門の税理士が解説します。

【2つの経営形態】
 中古車販売業を新たに始める際、個人事業主として開業するか、法人を設立して事業を始めるか悩む方も多いと思います。また、既に個人事業主として事業をされている場合には、法人化すべきかどうか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、個人経営と法人経営それぞれのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

【個人経営のメリット】
 個人経営のメリットは、ずばり「手軽さ」です。開業の手続きも、確定申告などの手続きも、法人と比較すると圧倒的に負担が少ないと言えます。これと言ってデメリットはありませんが、強いて言うならば、後述の「法人経営のメリット」を享受することができないことが個人経営のデメリットとなります。あたりまえのことですが、個人経営と法人経営を比較する場合に、この考え方はとても重要となります。

【法人経営メリット】
 書籍やインターネット上では「法人経営は節税になる」と書かれているケースが多いと思います。しかし、実際には法人経営においては複数の税金や社会保険料の負担などが発生し、これらには経営者の家族構成や所得状況といった要素も関わってくるので、単純に「法人経営=節税になる」と結びつけることはできません。一方で、法人経営の方が節税対策を行いやすいことも事実ですので、業績が良くなれば良くなるほど、事業規模が大きくなれば大きくなるほど、税務上は「節税の選択肢が広がる」と考えておくと良いでしょう。また、法人経営における最大のメリットは「節税」ではなく、「信用」です。これはお客様に与える印象が良いということだけではありません。金融機関から資金調達を行う際にも、スタッフを採用する際にも、そのメリットを享受し、また実感することができます。

【法人経営のデメリット】
 平成18年5月に「会社法」という法律が施行され、法人設立のハードルが下がってからというもの、軽い気持ちで法人設立を希望する方と、同じく軽い気持ちで法人設立を勧める税理士が急激に増えました。
しかし、法人を維持管理していくためには、一定の手数やコストがかかりますし、対外的な「信用」を得ることができるということは、それだけ「責任」があるということです。法人経営に維持管理面以外の大きなデメリットはありませんが、やはりある程度の「覚悟」を持って、法人を設立して頂きたいと思います。

【個人経営or法人経営】
 結論として個人経営と法人経営のどちらが有利なのか、その答えは存在しません。ただ単にメリットだけを比べるのではなく、経営方針や事業承継のことなどもきちんと加味して、個別に、かつ慎重に検討することが大切です。
なお、私自身は法人経営の最大のメリットは「社長になれること」だと考えています。例えば同窓会で旧友に名刺を渡すとき、「〇〇自動車 代表 □□ □□」なのか、「株式会社〇〇自動車 代表取締役 □□ □□」なのか、単なる見栄なのかもしれませんが、人生で社長になるチャンスはなかなかありませんので、腰を据えて商売を続ける「覚悟」がある方は、ぜひ「社長になること」を選択してみてはいかがでしょうか。

【筆者紹介】
税理士 酒井将人。自動車業界特化型税理士事務所OFFICE M.N GARAGE代表。自動車販売店などの経営サポートや業務改善に注力する傍ら、自動車業界活性化のための活動を行う。著書に『いまさら人に聞けない「中古車販売業」の経営・会計・税務Q&A(セルバ出版)』など。


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