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NAA大阪(大阪府摂津市・奥山建社長)は1月5日、「新春!初荷オートオークション(AA)」を近畿地区主要AA会場の先陣を切って開催した。年明けの集荷が難しい厳しい環境の中、年末までの搬入などにおいて近畿地区を中心とした日産系ディーラーが協力、出品台数477台を集めて活気ある初荷AAを開催、成約率は83.6%の高率を記録した。
セリ開始前のセレモニーには、奥山社長が駆け付け、新年早々の初荷に来場した会員らに謝意を表した。冒頭の挨拶で奥山社長は「会員の皆様のビジネスのお役に立てるタマを集めるとともに、安心して効率良く買っていただける会場を目指したい。今年が会員の皆様にとって素晴らしい年となることを祈念いたします」と話した。
奥山社長の挨拶に続いて、溝渕センター長の発声のもと、来場会員が皆に炭酸栄養ドリンクが配布され、乾杯のセレモニーを行った。
当日は来場賞や落札賞を設けたほか、セリ終了後には豪華賞品の当たる抽選会を行った。会場入り口では温かい「おしるこ」を振る舞い、来場会員の心と体を温めた。
同会場の2016年実績(1~12月の49開催、入札会除く)は、出品台数が前年比5.9%減の2万8567台、成約台数が同1.6%減の2万3511台で、成約率は3.6ポイント増の82.3%とした。成約率の8割超えは同会場初の快挙となった。
日産陣営にとっては、昨春の三菱自による燃費偽装問題に伴う軽OEM車の販売減などが大きく響き、AA流通にも大きな影を落とす格好となった。一方で、年後半は「セレナ」や「ノート」のフルモデルチェンジにより販売環境は好転、1~3月商戦の中古車流通市場には、各ディーラーからの下取り、買取り車供給が期待出来る。
これを受けてNAAでは「日産販社との固いスクラムにより、こうした下取り車をどれだけスムーズに二次流通させることが出来るかが、われわれNAAの役割」(奥山社長)とする。
溝渕センター長も「年明けから潮目が変わったことを肌で感じている。1~3月は限られたヤードの中で、いかに効率良く回すことが出来るかがカギ。出品台数の平準化もテーマに、日産販社とのパイプを強化していきたい。系列販社の利用率をさらに引き上げるとともに、一般出品も増加傾向にある。一般出品増は来場促進にも奏功しており、新しい改革は着実に進んでいる」と手応えをつかむ。
同会場は現在、出入口の間口拡大のため、工事を行っている。従来より3メートル拡幅することで、積載車の出入りをしやすくし、安全性の向上にもつなげる。工事完了は今月中旬以降の予定。
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