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日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA:東京都品川区、佐藤博理事長)発表の中古車輸出統計によると、2024年7月の輸出台数は12万5333台、前年同月比で1万7621台減(87.7%)となり、5月から3カ月連続で前年同月の輸出台数を下回った。一方で24年の1月-7月の輸出台数は89万7577台(前年同期比103.4%)となり、前年の過去最高輸出台数を上回る数字を維持している。
7月の輸出国別台数ではロシアが2万1086台(前年同月比63.6%)となり、前月に続き前年同月の台数を下回った。ただ、前年はロシアへの中古車輸出規制前の駆け込み需要による実績であり、ロシア向けの輸出は前月と同様に堅調さを保っている。
他の輸出上位国ではモンゴルが前年同月比154.7%と前年同月を上回ったが、UAE(前年同月比85.2%)、タンザニア(同96.9%)、ニュージーランド(同48.8%)は前月に続き前年同月を下回った。
■依然、輸出は底堅い動きが続いている
佐藤理事長は7月の輸出実績について「5月から3カ月連続で前年同月の輸出台数を割ったが、依然として日本の中古車に対する輸出のニーズは底堅い。前月も触れたが輸出台数は季節要因もあれば、登録関係や船積みにより翌月にずれ込むこともある。その観点で見れば単月の輸出台数で一喜一憂するものではないと考えている。
ロシアへの輸出台数は昨年対比では減少しているが、7月は24年で最高の輸出台数となった。昨年7月は3万3145台と規制前のピークに達したが、翌8月は1万2439台と半数以下まで落ち込んだ。以降、月によって幅はあるが1万5000台から2万台前後の中古車が輸出されており、底堅いニーズは続いている。
ロシアの台数減少は規制によるものと分かりやすいが、NZのように景気の低迷が中古車販売に影響し輸入が鈍化している場合、回復の時期がいつになるかの判断はつきにくい。モンゴルは前年同月比で大きく台数を伸ばしているが「中古車輸入に規制がかかるかも」という噂レベルの話で駆け込みが生じている可能性が高い。その他ではマレーシア、タイも輸出台数が増えているが、タイは保税地として東南アジアの他国へのハブ拠点として車が集まっている。
■為替の影響はさほど無い
春先までの勢いは無いが、7月までの輸出台数は前年同期比で103.4%と上回っている。為替が円安から円高に転じつつあるが、為替は中古車輸出の増減に影響を及ぼす要因の一つではあるが、原因とまでは言えない。また、船便の影響も現時点ではさほど無いと思われる。実際にコンテナの運賃は航路によっては下がっているとの話も聞こえる。
過去に経済状況で輸出台数に大きな影響を及ぼしたのは2008年のリーマンショックのみ。08年の輸出台数は約134万台であったが、翌09年は約65万台と半減した(表)。リーマンショックは世界な金融危機を引き起こし、お金の流れが止まった。このようなことが起きない限りは堅調な輸出は続くと考える。
■世界から信用を得ているJUMVEAの活動
現在、JUMVEAに加入する輸出業者が増えている。特にアフリカ向けに商売をする外国人輸出業車が増えている。アフリカでは、入金したが車が送られてこないといった被害が増えている。この状況を踏まえ、アフリカの輸出取引国がJUMVEA加盟の輸出業者と取引するよう勧めている。JUMVEAは世界の健全な中古車市場の確立を目指しており、その活動を評価いただけている。(取材日24年9月10日)
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