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エル・エー・ピー(岡山市南区、丸山明社長)は8月初旬、中小企業基盤整備機構(中小機構)が運営する研究開発拠点「岡山大インキュベータ」に入居した。岡山大学キャンパス内に立地する同施設は、岡山大学など県内大学や岡山県、岡山市と連携して運営する公的施設で「羽ばたけ岡山から世界へ」を合言葉に、中小企業と大学との連携などを促す。同社では中古車査定のDX(デジタルトランスフォーメーション)化へ向けた開発において、主にAI(人工知能)技術の活用などで、研究開発を進める。
同社では、自動車販売店向けプラットフォーム「LAP」の完全リニューアルから1年が経過した。「会員への負担がなく、会員に利益を生むサービス」という丸山社長の思いを形にし、導入ハードルを下げている完全自社運営のクラウドサービスで、リニューアルからちょうど1年、既存システムも安定していることから、AI技術など次世代技術の研究・開発を加速させるため、同施設での産学連携開発の可能性に注目した。
主に画像分析でAI技術を活用し、中古車査定の際の傷や歪みの検知などで査定の平準化などにつなげていきたい考えだ。同施設において、AIやAR(拡張現実)、VR(仮想現実)などの技術や運用ノウハウを持つ入居企業や大学と連携しながらアプリ開発などを展開する。
一方で、地元岡山においての社会貢献活動の一環という考えのもと、若い研究者たちの共同研究・開発の場を提供することで、岡山の産業、流通の振興にも貢献し地域経済活性化の一翼を担う考えを示す。
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