鎌田理事長とアハンマド代表を中央に外国人会員が登壇

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JU神奈川(鎌田政男理事長)は6月26日、「ディーラー&買取店&外国人協賛AA」を開催した。
当日のセリは出品675台を集め、成約489台、成約率72.4%、平均成約単価42万1000円の好結果を収めた。初の外国人協賛AAは、JU神奈川と外国人会員の協力関係をより深める試みに、お互いの意見交換の場も設けるなど今開催に留まらず、今後もより交流を深める開催となった。
セリ前のセレモニーであいさつに立った岩本朝男課長は「本日はディーラー、買取店、外国人協賛によるハラール祭りオークションとなり、多くの外国人会員様に並んでいただいている。来場いただけなかった外国人会員様もライブで落札に参加していただけるということで、皆様のご協力に心より感謝」と謝辞を述べた。
続いて外国人会員を代表し、有限会社GAPトレイディングのアハマンド代表が「今日、JU神奈川のお力になりたいと、我々も頑張り、60台の出品車を集めた。引き続き私の仲間たちも頑張り、JU神奈川の力になるので協力してほしい」とあいさつを述べた。
また、サマーキャンペーンを控え、金融委員長の塚田芳文氏が「39連覇達成を目指し尽力していく」と述べ、協力を呼び掛けた。
實方秀人流通委員長は「JU神奈川は外国人の新規入会者が増えている。アハマンド代表が仲間に声掛けしてくれ、その仲間がJU神奈川の出品車を見て、オークションに参加したいと手を挙げてくれている。今回、初の外国人協賛AAとしてチャレンジ的な意味合いが強いが、次回は11月27日の開催を予定しており、今年度は2回の開催を予定している。外国人会員にも利用しやすいJU神奈川づくりに取り組み、外国人会員と交流を図ることで、お互いにWin-Winの関係を構築していきたい」と話した。
森幸博流通本部長は今回の外国人協賛AAについて「長年計画していたオークションをやっと実現できた。外国人会員は年々増え、セリを盛り上げ、活気づけてくれている。その意味でも外国人会員を増やしていきたい。今回は、日頃の感謝の意も込め、スタッフも一丸となって外国人会員を盛り上げようと開催した」と手応えを語った。
取材の場でアハマンド・グルザール代表はJU神奈川について「JU神奈川は業歴の長い会員が多く、商売も安心してできる。また、JU神奈川のスタッフの方々がしっかりフォローしてくれ利用しやすい。車の状態にもよるが、オークションの相場も満足している。検査も厳しいので、海外のバイヤーも出品票を見るだけで安心し、信頼している。その点でもJU神奈川は商売しやすい」と話す。
ビジネスにおいて最も大切にしているのは「信用」だと語るアハマンド・グルザール代表。「信用を築く時間はかかったが、それを守り続けるのはもっと大変。『明日やる』と約束したら、必ず実行する。その積み重ねが大切。この信用があるからこそ、日本人、海外のお客さんとも安心して取引ができている」と考えを明かした。
また「外国人に対しては残念ながら、一部の人の悪い行いで、外国人全体が同じように見られてしまうことがある。私たちは、そのイメージを変えたい。『顔は外国人でも、ビジネスのやり方や考え方は日本人と変わらない』と信頼してもらえるようになりたいと思っている。そのためには、まず自分たちが襟を正して行動することが大切。外国から来たが、私たちも日本で真剣に商売をしている仲間だと認めてもらえるよう、これからも頑張っていく」と話した。
今後の取り組みでは「将来的には外国人会員のメンバーシップを集めて、みんなで協力し、JU神奈川とお互いにWin-Winの関係を築けるような形を作っていきたいと考えている。我々はJU神奈川の力になりたいし、JU神奈川にも我々の力になってほしい。今回のイベントはその第一歩」と話した。