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【連載コラム】File10自動車会社の働き方改革

新入社員の気持ち

 4月、多くの若者が期待と不安を胸に入社してきます。皆さんも当時を思い起こせば初々しい記憶が蘇ると思います。新人時代を振り返り、今回は私の体験から得た教訓を紹介します。

■積極的に声掛けを
 25年程前、ディーラーにメカニックとして入社しました。整備学校を卒業し2級資格を取得したとはいえ、現場での整備経験は無く、当然ながら社会人経験もありません。オイル交換すらまともにできたでしょうか。厳しい上司に毎日叱られていた記憶があります。それでも半年もすれば最低限の作業はこなせるようになるし、先輩とのコミュニケーションも深まり作業効率も格段にアップします。
今振り返ってみると、入社当時からこんな言葉をもっと積極的に掛ければよかったと思います。「なにか手伝う事はありませんか」、と。何気ないひと言ですが、補助作業をこなすことにより業務を覚えられるし、掛けられた先輩も「お、やる気があるな」と好印象を持ちつつ作業が早く終わる上、工場全体の雰囲気にもいい影響を及ぼします。さらに昨今不足しているコミュニケーション不足も補えます。
入社時に会社が実施した社会人としてのマナーや心構えといった研修もいいですが、すぐ実践できるシンプルなものの方が新人には役立ちます。経営者や上司の皆さんには、ぜひ新人がこのような行動をとれるように指導してほしいと思います。逆に部下が忙しそうなときは、積極的に手伝ってあげて下さい。頼れる上司は心強く頼もしいと感じたものです。ちなみにこのひと言は部署間の連携にも大いに役立ちます。

■若者が働きやすい会社へ
 ゆとり世代で育った20代の若者は、世代なりの特徴があります。新入社員の場合、厳しく指導されるのに慣れていないため、褒めることや認めることを中心にしつつ、必要に応じて分かりやすく注意するといった対応が必要になります。少なくとも25年前のような叱る一辺倒では長続きしません。離職率は、経営者や上司の対応の変化だけでも大きく改善します。自動車会社に入社した若者が長く勤務できる会社を目指しましょう。

【筆者プロフィール】
社会保険労務士・自動車整備コンサルタント 本田淳也
青森県深浦町生まれ。北海道自動車短大を卒業後、ディーラーにメカニックとして勤務。その経験を活かし四駆専門誌で数多くの記事を執筆。帰郷後、本田社会保険労務士事務所を開業。モットーは「仕事をもっと、おもしろく。地方に活力を」。著書「自動車整備業の経営と労務管理」(日本法令)。

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