日本鉄リサイクル工業会
国内鉄スクラップ相場は先安感
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は2月3日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。12月までに値戻しが一服した国内鉄スクラップ相場は1月下旬から急速に値を崩し、3ヵ月ぶりに反落した。月末のH2炉前価格は関東が2万3000~2万3500円、関西が2万2500~2万4000円を形成し、前月末と比べ1500~2000円低いレベルとなっている。
昨年の日本の粗鋼生産は10年ぶりに1億トンを切ったことが発表されるなど、建材需要の冷え込みを背景に電炉メーカーの生産意欲が依然として低調なうえ、高炉メーカーの市中スクラップ購入も聞かれず、厳しい需要環境が解消されていない。加えて海外ではトルコ向け欧米スクラップ成約価格が底値から約80ドルの値戻しが進んだ反動で早くも30ドル規模下落し、日本産スクラップの韓国向けH2輸出成約は、旧正月シーズン休暇気分もあって前月比1000~1500円安の2万5000~2万5500円(FOB)に後退するなど、各方面で値下げが目立ち始めている。
新型肺炎の感染拡大に対する懸念は鉄鋼業界でも急速に高まっており、政府の指示で春節休暇期間を延長させた中国の休暇明けの市況動向が注目を集める中、国内鉄スクラップ相場は先安感を漂わせながら月末を迎えている。
昨年の日本の粗鋼生産は10年ぶりに1億トンを切ったことが発表されるなど、建材需要の冷え込みを背景に電炉メーカーの生産意欲が依然として低調なうえ、高炉メーカーの市中スクラップ購入も聞かれず、厳しい需要環境が解消されていない。加えて海外ではトルコ向け欧米スクラップ成約価格が底値から約80ドルの値戻しが進んだ反動で早くも30ドル規模下落し、日本産スクラップの韓国向けH2輸出成約は、旧正月シーズン休暇気分もあって前月比1000~1500円安の2万5000~2万5500円(FOB)に後退するなど、各方面で値下げが目立ち始めている。
新型肺炎の感染拡大に対する懸念は鉄鋼業界でも急速に高まっており、政府の指示で春節休暇期間を延長させた中国の休暇明けの市況動向が注目を集める中、国内鉄スクラップ相場は先安感を漂わせながら月末を迎えている。