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3月鉄スクラップ市況

国内・海外で一時高値を回復

 日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は、4月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。3月の国内鉄スクラップ相場は続伸した。2月の勢いを引き継ぐ形で上旬から中旬にかけて強基調を保ち、国内市況は各地で千円~2千円一段と上昇した。月末時点のH2炉前価格は関東が3万2千500円~3万3千500円、関西が3万3千500円~3万4千500円を形成し、ともに昨年11月以来4ヵ月ぶりの高値を回復している。年度末環境やゴールデンウィークへ向けた先作りを背景に国内電炉メーカーの生産は高水準を保ち、堅調な内需が市況を押し上げた。

 2月に一時的に軟化した海外相場も再び上昇へ転じている。米国ではコンポジット価格が前月比20円/ドル高の318円/ドル33セントと4ヵ月ぶりに反発し、米国産No.1HMSの韓国向け成約価格は350ドル(CFR)へ切り上がった。

 それらと並行して輸出相場も月前半は強含みで推移した。だが日本産スクラップ価格の割高感が障害となり新規商談が難航すると、国内相場にも徐々に頭打ち感が台頭し、月末には関東で小幅に反落した。国内鉄スクラップ相場では10連休の大型連休へ向けて強気な見方が根強い半面、高値警戒感も交錯しており、先行き不安定感を漂わせながら新年度を迎えている。

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