日本鉄リサイクル工業会
市況は神経質な展開
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は7月2日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。6月に入り、鉄スクラップ市況は高値を維持していた関東が下落し、関西は横這い推移した。月末時点のH2価格は、関東で前月末比1000円~1500円下げの3万3500円~3万4500円、関西は略々横這いの3万4000レベルとなっている。この結果、しばらく続いた「東高西低」現象は解消している。
関東地区が下落した原因は、H2を中心とした輸出向けFOB価格の低迷に求められる。主要販売先の韓国勢は、新断、HSの上級品種を除き買い意欲が低調で、H2のFOB価格は指値でピーク比2000円下げてきており、ベトナム向けも同様の値動きとなっている。
他方、米国産のトルコ向け価格は、イスラム圏のラマダン明けの影響により値上げに転じ、台湾向けコンテナー価格も底離れが報告されている。また、中国産のビレット価格も、高値を維持しており、鉄スクラップ国際マーケットは先行き上昇基調が見込まれる。
国内の電炉メーカーは、鉄スクラップ以外の電極、合金鉄等資材価格上昇に苦慮しているものの、鋼材生産は好調で鉄スクラップ需要も旺盛である一方で、夏期の炉修や輸出向け配船の減少による需要減も見込まれ、市況は神経質な展開で月末を迎えている。
関東地区が下落した原因は、H2を中心とした輸出向けFOB価格の低迷に求められる。主要販売先の韓国勢は、新断、HSの上級品種を除き買い意欲が低調で、H2のFOB価格は指値でピーク比2000円下げてきており、ベトナム向けも同様の値動きとなっている。
他方、米国産のトルコ向け価格は、イスラム圏のラマダン明けの影響により値上げに転じ、台湾向けコンテナー価格も底離れが報告されている。また、中国産のビレット価格も、高値を維持しており、鉄スクラップ国際マーケットは先行き上昇基調が見込まれる。
国内の電炉メーカーは、鉄スクラップ以外の電極、合金鉄等資材価格上昇に苦慮しているものの、鋼材生産は好調で鉄スクラップ需要も旺盛である一方で、夏期の炉修や輸出向け配船の減少による需要減も見込まれ、市況は神経質な展開で月末を迎えている。