―平成22 年版 わが国の自動車保有動向― 乗用車の平均車齢は7.56年 エコカー補助制度で高齢化の勢いにブレーキ 自動車検査登録情報協会
自動車検査登録情報協会( 東京都中央区) がまとめた「わが国の自動車保有動向」によると、平成22年3月末の乗用車4041万8920台の平均車齢は7.56年で、前年に比べ0.08年延び、18年連続して最高齢となったが、17年ぶりに低い伸びとなり、高齢化の勢いにブレーキがかかった。環境対応車に対するグリーン税制・エコカー減税による新車販売の好調に加え、廃車を伴う新車購入へのエコカー補助金により、車齢13年超の廃車増加が影響したとみられる。
乗用車の平均使用年数は、12.70年で前年より1.02年増と大幅に延び、初めて12年台に入るとともに、5年連続して過去最長を更新した。これはエコカー補助金により、車齢13年超の廃車増加が影響したとみられる。
【平均車齢(軽自動車を除く)】
平均車齢は、国内でナンバープレートを付けている自動車が新規(新車)登録されてからの平均経過年数で、人間の平均年齢に相当する。平均車齢は、新車販売台数が低迷し、自動車が長く使われると高齢化が進む。逆に新車販売台数が増加し、高齢の自動車のスクラップや海外輸出が増えると若返る。乗用車4041万8920台の平均車齢は7.56年で、前年に比べ0.08年延び、18年連続して最高齢となったが、17年ぶりに低い伸びとなった。10年前の平成12年に比べて1.72年延びている。
乗用車の平均車齢は、昭和50年に3.30年であったが、昭和53年は4.03年、平成元年は4.75年と毎年高齢化が進んだ。しかし、経済のバブル期に新車が600万台近く売れたことから、平均車齢は平成2年から3年間若返った。その後、平成8年に5.04年、平成13年に6.04年、平成19年に7.09年と高齢化が進んでいる。
車種別にみると、普通乗用車はエコカー補助制度が特に影響したとみられ、7.48年と前年に比べ0.01年短くなり、17年ぶりに若返った。普通乗用車は平成元年に自動車税制の改正で税額が引き下げられ、新車販売台数が大幅に伸びて若返ったが、新車需要の伸びの鈍化などから平成6年以降、16年連続して高齢化が進んでいた。小型乗用車は7.62年で同0.15年延び、18年連続して最高齢を更新した。
貨物車621万429台( 被けん引車を除く) の平均車齢は9.62年で、前年に比べ0.46年延び、17年連続して最高齢となった。景気回復の遅れによる新車販売の低迷が影響したとみられる。
車種別にみると、普通貨物車は10.34年で同0.53年延び、17年連続の最高齢になるとともに初めて10年台に入った。小型貨物車は9.21年で同0.43年延び、18年連続の最高齢、初の9年台といずれも高齢化が進んでいる。
【平均使用年数( 軽自動車を除く)】
平均使用年数は、国内で新規( 新車)登録されてから抹消登録するまでの平均年数で、人間の平均寿命に相当する。
乗用車( 軽自動車を除く) の平均使用年数は、12.70年で前年より1.02年増と大幅に延び、初めて12年台に入るとともに、5年連続で過去最長を更新した。10年前の平成12年に比べて2.74年延びている。
乗用車の平均使用年数は、昭和50年に6.72年であったが、昭和53年に7.76年、昭和55年に8.29年、昭和59年に9.00年と急速に長期化した。17年後の平成13年に10.40年、5年後の平成18年に11.10年、さらに4年後の今回12.70
年と長期化傾向にある。
車種別にみると、普通乗用車は13.20年で前年に比べ1.27年延び、5年連続して過去最長を記録した。小型乗用車は12.37年で前年に比べ0.84年延び、3年ぶりに長期化して過去最長を記録した。貨物車の平均使用年数は12.72年で過去最長を記録した前年より0.78年短期化した。
車種別にみると、普通貨物車は14.87年で過去最長の前年に比べ0.39年短くなった。小型貨物車は11.92年で過去最長の前年に比べ0.86年短期化した。
【自家用乗用車の世帯当たり普及台数( 軽自動車を含む)】
●都市別( 保有上位200都市)
世帯当たり普及台数は、①筑西市(茨城県) 1.919台、② 西尾市(愛知県)1.865台、③ 掛川市(静岡県) 1.830台、④伊勢崎市(群馬県) 1813 台、⑤ 白山市(石川県) 1.793台、⑥太田市(群馬県) 1.758台、⑦磐田市(静岡県)1.752台、⑧ 東近江市(滋賀)1.733台、⑨ 福井市(福井県) 1.721台、⑩小松市(石川県) 1.718台の順となっている。また、上位13都市で1世帯に1.7台以上普及している。なお、1世帯に1台以上普及している都市は前年同様1422都市であった。
●都道府県別( 今年8月20日に発表)
世帯当たり普及台数は全国平均で1.080台となり、前年に比べ0.006台減少した。最も多い福井県は1.749台、最も少ない東京都は0.490台。1台を超えたのは、前年同様42道県であった。
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