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【特集】ジャパンモビリティショー2025、101万人が来場し大盛況のうちに閉幕

コラム 2025年11月30日
体験型イベントも充実、次世代モビリティ関連展示も豊富
トヨタ自動車の豊田章男会長は「センチュリー」ブランドへの熱い思いを語った

トヨタ自動車の豊田章男会長は「センチュリー」ブランドへの熱い思いを語った

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 「ジャパンモビリティショー2025」(主催=日本自動車工業会)が10月30日から11月9日まで、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された。「ワクワクする未来を、探しに行こう!」をコンセプトに開催、過去最多の522企業・団体が参加、自動車産業の枠を超え、ITや通信、エレクトロニクス産業、スタートアップ起業などの幅広い展示で来場者を迎えた。会期中には101万人もの来場者が訪れ、最新のコンセプトカーや次世代モビリティなどの展示に胸を躍らせた。(室田一茂)

【エンターテインメント的要素が来場者増の追い風】
 19年まで隔年開催されてきた「東京モーターショー」は、23年の開催から「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー」に改称された。国際モーターショーとして日本の自動車産業を象徴する大イベントだったが、年々来場者数が減少するなど、来場者ニーズとのかい離が大きな課題だった。ジャパンモビリティショーでは、自動車産業に関わる幅広い業種やサービス、次世代モビリティ、ITなどを網羅するイベントとして生まれ変わった。会場にはAIロボットやドローンなどの展示も目立った。23年の開催では約111万人を動員、今回も101万人の来場者を集めて大盛況のうちに閉幕した。自動車産業が中心ながら、モビリティ分野における日本の技術力を結集したイベントとして、国内外から注目を集めた。

【幅広いSNS露出で幅広い年齢層にリーチ】
 今回特に感じたのは、幅広いメディアでの露出だ。SNS総発話量が48万3858件だったほか、公式SNSの総インプレション量は約5362万インプレッションにも上ったという。公式アプリのダウンロードも23万9667ダウンロードだった。併催イベントとして31万1235人が来場した「Tokyo Future Tour2035」や34万6151人が来場した「Mobility Culture Program」をはじめ、子供向け職業体験型施設「Out of KidZania in Japan Mobility Show2025」の体験者数も2万6906人に上った。

 前身の「全日本自動車ショウ」から、国際モーターショーを目指す方針で64年開催から改称した「東京モーターショー」だが、50年以上の歴史を引き継ぎながらも、新たな発信方法として「ジャパンモビリティショー」として、来場者を楽しませている。21年開催が新型コロナウイルス感染症の世界的流行で開催中止に決定。19年から約4年のインターバルで23年に初開催された。

【トヨタ・ダイハツ・レクサス・センチュリー】
 トヨタ自動車の佐藤恒治社長が10月29日早朝、トヨタ・ダイハツブリーフィングの冒頭で「皆さん、おはようございます!自称『トヨタグループ館』へようこそ!」と第一声を発したように、会場の東京ビッグサイト南展示棟1階はトヨタグループ一色だった。

 トヨタブースはワールドプレミアこそ無かったが、コンセプトカーとして「カローラコンセプト」や「IMV Origin」を参考出展、2026年半ばに国内販売を予定する「ランドクルーザー”FJ”」を一般公開し、大きな注目を集めた。モビリティ関連の出展も多く「ハイエースコンセプト」など、社会インフラを意識した出展も特徴的だった。

 ダイハツブースには、コンセプトカーとして「ミゼットX」と「K‐OPEN」「K‐VISION」などが世界初披露。中でも「K‐OPEN」は軽自動車規格のコンパクトボディにFR(後輪駆動)のパワートレーンをコンパクトに収めた「開発者たちの知恵と工夫」(トヨタ・佐藤社長)が詰まったクルマだ。トヨタ・ダイハツブースでは、華やかなコンセプトカーだけでなく、次世代モビリティやビジネスカー、社会インフラを意識した出展が目立った。

 レクサスブースでは、ラグジュアリーブランドの新たな方向性を示した。中でもフラッグシップモデル「LS」のコンセプトカーはこれまでの「ラグジュアリーセダン(LS)」から「ラグジュアリ―スペース(LS)」として再定義しただけでなく「四輪」という常識を覆した「六輪」のコンセプトモデルを披露した。一方で、次世代スポーツカーの世界観を形にした「スポーツコンセプト」も注目を集めた。

 そして、トヨタグループブリーフィングの最後には、豊田章男会長が自ら登壇し「センチュリーブランド」立ち上げについて熱く語った。初代センチュリーの誕生から半世紀以上が経過した今「次の100年をつくる」(豊田会長)という思いが込められている。豊田章一郎氏や技術者・中村健也氏の熱い思いを今の時代に引き継ぎ「ジャパン・プライド」を発信するブランドとして育てていく考えだ。

 センチュリーブースには、クーペとセダン、SUVが展示され、今回披露されたクーペモデルは圧倒的な存在感を放ち、日本の美やモノづくりを結集した工芸品レベルの仕立てが際立った。

【日産自動車】
 日産はワールドプレミアとして、来夏国内市場に投入予定の新型「エルグランド」を披露した。約15年ぶりにフルモデルチェンジを行った4代目モデルで、日産の第3世代ハイブリッドシステム「e‐POWER」と電動駆動4輪制御技術「e‐4ORCE]を搭載、プレミアムミニバンにふさわしい乗り心地の良と、エルグランドのDNAである「運転の愉しさ」をさらにレベルアップしたモデル。プレスデーでは、イヴァン・エスピノーサ社長兼CEOがブリーフィングを行い、新型エルグランドを披露するとともに、日産の国内販売強化の方針を改めて強調した。27年度前半の日本市場導入を宣言した「パトロール」は、かつて「サファリ」として販売されていた大型SUVの後継モデルだ。中東エリアで人気を博し「砂漠の王」という異名を持つ。大型SUVというと生産拠点は北米をイメージしがちだが、実は九州工場で生産されている「メイド・イン・ジャパン」モデル。この他にもEVの新型「リーフ」や今年9月フルモデルチェンジの「ルークス」などを出展、起死回生をかけた商品投入の意気込みがうかがえる出展内容だった。

【ホンダ】
 ホンダはワールドプレミアとして、ホンダ0シリーズの「Honda0 α(アルファ)」を発表したほか、同じく0シリーズの「Honda0 SUV」と「Honda 0 SALOON」をジャパンプレミアとして披露した。いずれもBEVモデルで、さまざまな次世代技術を搭載した。

【マツダ】
 マツダは、目指す未来を、デザインや技術などすべてで体現した新たなクロスオーバークーペとして「MAZDA VISION X‐COUPE」を世界初公開。カーボンニュートラル燃料で駆動する2ローター・ロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムに二酸化炭素(CO2)回収装置を搭載し、高い環境性能と走行性能を両立する。「MAZDA VISION X‐COMPACT」も世界初披露。

【スバル】
 スバルはBEVベースのコンセプトモデルとして、「パフォーマンスE STIコンセプト」を世界初披露したほか、車を操る愉しさやライフスタイルをイメージした出展内容だった。

【三菱自動車】
 三菱は電動クロスオーバーSUV「MITSUBISHI ELEVANCE Concept」を世界初披露。カーボンニュートラル燃料対応のPHEVシステムとクアッドモーター4WD式のS‐AWCの組み合わせで、都市から自然まで快適で力強い走行を実現する。トレーラーとの組み合わせで新たなスタイルを提案した。

【スズキ】
 スズキは、コンセプト2車種などを世界初公開した。ブリーフィングには鈴木俊宏社長が登壇した。26年度内の量産化を目指すEVコンセプトモデルとして「Vision e‐Sky」を披露、「ユニーク・スマート・ポジティブ」をテーマに、前向きで明るい気持ちになれる、スズキらしいデザインを表現した。

【輸入車】
 今回のジャパンモビリティショーには、乗用車系ブランドで、メルセデス・ベンツとBMW、BMWMINI、BYD、Hyundaiの5ブランドが出展した。

 メルセデス・ベンツは日本初公開のコンセプトカーとして「CONCEPT AMG GT XX」を披露した。メルセデスAMGのEV専用プラットフォームを搭載し、電動化時代の新たな常識を創造するモデルで、来場者の関心を集めた。

 BMWは、市販車中心の出展だったが、BEVの新型「iX3」などを披露した。

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