【繁盛店レポート】向陽自販(香川県高松市) - グーネット自動車流通

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【繁盛店レポート】向陽自販(香川県高松市)

2015-09-17


  

  • 岡 隆夫社長
    岡 隆夫社長
  • 落ち着いた店構えの向陽自販本社
    落ち着いた店構えの向陽自販本社
  • ショールーム内には日産「GT-R」が佇む(向陽自販本店)
    ショールーム内には日産「GT-R」が佇む(向陽自販本店)
  • 展示場には高付加価値車を中心に、良質車が並ぶ
    展示場には高付加価値車を中心に、良質車が並ぶ

 JU香川の理事長を務める岡隆夫氏が経営する向陽自販は、国産高年式車を中心に販売する「本店」と輸入車専門店の「インポート店」、トラックや重機を専門で扱う「トラックスジャパン店」の3店舗を高松市内で運営する。展示台数は本店が80台、インポート店が20台、トラックスジャパン店が100台規模、中でも山を切り開いて整地したトラックスジャパン店の敷地面積は2000坪規模に上り、大型車や重機が並ぶ姿は圧巻だ。それぞれに特性を持たせた3店舗が、高い専門性を発揮し、全国から強い引き合いがあるという。

■国産高年式中心の本店
 濃紺の壁面に白文字の「Koyojihan.com」が一際目を引く本店には、国産高年式・高付加価値車を中心に高額な車両が並ぶ。全店舗共通だが、展示車の60~70%が買取車中心で、独自の仕入れノウハウで、展示場には常に良質中古車が所狭しと展示されている。活発な小売りを行う一方で、共有在庫への掲載も平行させることで、在庫回転率を高めている。この「活きダマ」には全国からの引き合いがあり、情報発信の手法も工夫を重ねている。

■インターネットを活用した情報発信
 展示車の内外装画像、車両説明動画が閲覧できる自社サイトは、中古車をジャンルごとに整理し、幅広いユーザーに発信する。サイト自体も英語版を用意、展示車が海外バイヤーに売れていくケースも多いという。車両説明動画には、店舗スタッフが登場する。20~30歳代のスタッフたちがあらゆる展示車の商品情報を勉強しながら、自分たちの言葉で、魅力を発信する。動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」を活用し、全世界に発信する動画の中には、全世界で3万5000回も再生されたものもあるというから驚きだ。「お店」と「クルマ」、「自分たち」に関する情報を切れ目なく、常に発信することで、フォロワーの数も自ずと増加することになる。

■輸入車に特化した「インポート店」
 高松市内の東バイパス沿いの輸入車ディーラー街に店舗を構えるインポート店は、「1台1台丁寧に販売し、ユーザーと人間関係を作っている」(岡社長)という。ただ闇雲にクルマを売るのではなく、地に足のついた堅実な商売を行い、ユーザーとの信頼関係構築につなげている。展示車はランボルギーニ「ウラカン」といったスーパーカーをはじめ、プレミアム感のある品揃えが特徴で、ゆったりとした屋内展示スペースを活用しながら、上質な雰囲気の中で来店客をもてなす。

■圧倒的スケールの「トラックスジャパン店」
 高松市のやや西方に位置する同店は、山を切り拓いて整地した雛壇が特徴の約2000坪の広大な敷地に、大型トラック・バス、中・小型トラック、特殊車などを展示するほか、ショベルカーなどの大型建機が整然と並べられている。

■市場規模に関係ない国内外への広域販売
 タイムリーな情報発信が国内はもちろん、海外バイヤーの目に留まる。車販において、香川県の市場はそれほど大きくはないが、県外への販売も強く意識した3店舗が安定的な販売台数を維持する。

■次なる一手はレンタカー事業
 当初10台規模でスタート予定のレンタカー事業に期待を寄せる。「売る」、「買う」、「直す」に「貸す」を加え、自動車に関する事業を拡充する予定だ。ランドクルーザー・プラド、プレミオ、ハリアーなど、輸出向けの人気車種を多くラインアップすることで提供できる「適正価格」が注目を集めそうだ。


【店舗情報】
会社名:有限会社向陽自販
所在地:香川県高松市三名町385(本社)
香川県高松市伏石町2135-10(インポート店)
香川県高松市鬼無町鬼無1044-1(トラックスジャパン店)
従業員数:23人
代表者:岡隆夫
設立:1983年(昭和58年)