地道な営業戦略でさらなる成長を目指す HAA神戸
HAA神戸(神戸市中央区)は8月21日、「新館オープン9周年記念AA」を開催した。 セリ冒頭に挨拶に立った山口勝治社長
は「新館の設置は当会場の開催規模拡大のきっかけとなった。例年、この記念開催では出品新記録を樹立したり、開催後に実績が拡大したりと縁起がよい。今開催をきっかけに、よりいっそう会員各位のお役に立てる会場運営に努めたい」との主旨で挨拶した。 今開催では8654台を集荷。2100社を超す来場エントリーを記録する中で活発な応札が寄せられ、今期最高の成約率(59・1%)を記録した。 同会場は、今年1月からの累計で平均8371台の出品を集めた。全国的に縮小傾向がみられる流通台数の中で、前年比2・7%の減少幅に抑えた。また、成約率についても平均54・8%と堅調な実績を記録している。 同会場が活発な利用を集める背景には、地道ながらも手堅い営業戦略が要因にある。年2回定期実施しているのが「ゴールド出品会員」および「シルバー落札会員」という特別会員制度。どちらも3か月スパン(初回エントリー時は1ヶ月スパン)での出品もしくは落札の総出品予定台数(台数は複数ランクを用意)を事前に会場側と会員側で確約し、達成した場合には出品もしくは落札手数料の無料券の進呈(3枚)ならびに事前確約した予定台数に応じたキャッシュバックが受けられるというもの。現在、「ゴールド~」は433社、「シルバー~」は105社に達しているが、それぞれ500社・150社への早期到達を目指す。8月から9月3日まで事前エントリーの受付を行っており、初回エントリー時は9月度の月間利用実績が達成したか否かの指標となる。今回は「ゴールド~」「シルバー~」合わせて80社のエントリーを目指す。 また、落札の地域別会員分布では兵庫(24・9%)、大阪(15・5%)など地元の比率が高いが、東京(10・4%)も高い割合を占めている。鶴見憲一営業部長は「首都圏の会員から小売向け良質車への引き合いが強いことに加え、東京を本拠とする輸出業者が落札し、当会場に隣接する神戸港から海外に輸出するケースが多いのでは」と分析している。 同会場では、8月21日開催分から、JAAグループの陸送会社「オークション・トランスポート」の利用が可能となった。車輌代金などとともにオークション計算書での精算となるため、会員の利便性向上が図れる。
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