2015-06-08 |
城下町の面影を強く残し、越前の小京都として知られる福井県大野市。冬季は市全域が特別豪雪地帯に指定されるほどの降雪量がある町で、創業27年目を迎える「くるまやレディース」
北陸自動車道福井インターより車で30分、JR越前大野駅より徒歩8分に位置する同店は、立地的に決して好条件とは言えないが、女性スタッフによる親切丁寧な接客姿勢や、細かなサービスが評価され、車好きな男性客だけでなく、地域の女性客や幅広い年齢層から支持されている。
【社名の由来】
27年前まで某日産ディーラーに勤務していた岡井慎吾代表は、「当時の日産車は男性向けの車種が多く、来店客は男性がほとんどでした。車好きの男性専門店といった様相が強く、女性目線のサービスや店舗つくりは軽視されておりました。接客に関してもエンジンや足回り、走りなど車の性能の話が多く、男性には普通の言葉であっても、女性には全く理解できない言葉を使っておりました。そのために自動車販売店を敬遠する女性客は数多く存在していたと思います。女性が決定権をもっているケースが多い現在では考えられない、もったいない話」と語る。くるまやレディースの名前の由来は、「女性が気軽に来店できる店」をコンセプトとした岡井慎吾代表の思いから始まっている。
【基本の徹底】
年間の車検入庫台数約900台、在庫数35台に対して小売販売台数50台と驚異的な実績をあげているが、特別な事は何もしていない。展示車は毎日洗車、店舗の掃除は社長も社員も関係なく全員で分担して行っており、プライスボードの傾きや整備工場の整理整頓などのチェックも毎日実施している。特別に良いところがなくても、悪いところが無いように日々気を使っている。基本を欠かさずに毎日実行することで常に清潔で快適な店舗を維持している。
【今後の課題】
車両販売に関しては雑誌媒体やインターネット・折り込みチラシなどの広告を利用して新規顧客の取り込みもはかっているが、メインはリピーターと地域の方々の口コミ。地域の方を顧客化すれば、その家族全員が見込み客となる。さらに車両販売だけでなく、車検や修理なども期待できる。しかしながら人口減少によるマーケット縮小、お客様の高齢化によるクルマ離れ・買い替えタイミングの長期化など取り巻く環境は年々厳しくなってきており、車両販売に関しては先が見えない状況となっている。車検入庫台数のアップ、保険取扱件数のアップなど、車両販売以外の部分でいかにベースアップ出来るかが同店の今後の課題となる。
【店舗情報】
■会社名:くるまやレディース
■住所: 福井県大野市陽明町1‐1402
■電話:0779‐65‐4420
■営業時間: 9:30~19:00
■代表者:岡井慎吾
■創業:平成元年
■在庫数:35台
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