レンタカーは収益の柱として重要なアイテム、リピ… - グーネット自動車流通

2025年12月4日 [木曜日] 赤口 |  西暦元号早見表 西暦元号早見表  |  サイトマップ サイトマップ

成功事例集

レンタカーは収益の柱として重要なアイテム、リピーターの増加が成功につながる

2025-05-25


  

  • 兼松幸生社長
    兼松幸生社長

 需要拡大を見越して約5年前からレンタカー事業を手掛けるカネマツ自動車(名古屋市昭和区、兼松幸生社長)は、自動車販売で培った信頼とノウハウを活かしながら、的確なマーケティングで事業を伸ばしている。現在では一般使用の車両を25台に増車、週末は100%に近い稼働率で運用している。元々整備・鈑金を主体としていた事業は、新車・中古車の販売、軽自動車の個人リースなど時代の変化にあわせて展開、レンタカー事業も新たなアイテムの1つとして注力している。

◆街の中心にある立地をメリットに変える◆
 同社は名古屋市の中心から比較的近隣に店舗を構える。駐車場代が高いことから、自動車保有率の低いエリアに属する。一方、街の中心にあるからこそ、バスや電車などの公共交通機関が発達しており、店舗までのアクセスは良好だ。あわせて、経済的理由などから若者の自動車保有率も低下する中、レンタカー需要の高さに着目し、事業を開始した。レンタカー事業を始めるにあたって、「ニコニコレンタカー」FCに加盟、ある程度の知名度があることが理由だ。事業を始めた当初は、厳しい状況が続いたが、徐々に店舗の認知度が向上し、リピーターが増加、20代の若者を中心に、毎年20%以上の利用率増加を継続している。

◆レンタカー事業はリピーターづくりがカギ◆
 兼松社長は「レンタカー事業成功のカギはリピーターづくり。コスト以上の価値を提供することが必要」と話す。そのため、内外装の清掃はもちろんのこと、点検整備に注力し、利用料金以上の価値を提供することで、快適かつ安心して利用できる環境を整えている。これは、自社整備工場を敷地内に構え、今まで自動車販売で培ったノウハウが生きている。この取り組みの結果、リピーターは増加、近隣はもちろん、遠方から公共交通機関を使用して借りに来るユーザーも多い。月間稼働率は平均60%以上を維持、週末はほぼ100%で、開店から利用客が並ぶほどの盛況ぶりを見せている。

◆レンタカーはまだまだ伸びる事業の1つ◆
 「置かれた環境を見て、何をしなければいけないかを常に考えている。その中で、レンタカー事業は当社の置かれた環境に適した事業だと考える。新車価格の高騰や若者の車離れなどレンタカーの需要は今後高くなることが予想されるので、引き続き注力していきたい」(兼松社長)と話す。