| 2025-06-02 |

横浜市港北区に拠点を構えるワンズレンタカー新横浜店(奥山容一社長)は、2010年の創業以来、地域住民の足となるべく、中古車販売とレンタカー事業を展開してきた。ガソリンスタンドでの副業からスタートしたという奥山社長は、「地域の方々の生活に欠かせない車を、より手軽に、そして安心して提供したい」という強い思いを胸に、事業を拡大してきた。15年目を迎える現在、手頃な価格帯の中古車販売と、必要な時だけ気軽に利用できるレンタカーサービスは、地域に深く浸透している。店舗には、レンタカーとして活躍していた車両が中古車として並ぶこともあり、利用者は実際に使用感を確かめながら購入を検討できるという独自の強みを持つ。
◆顧客ニーズに応える柔軟なサービス
レンタカー事業を始めた当初は苦戦したという奥山社長だが、中古車販売を本格的に開始して約10年、二つの事業の連携によって確かな相乗効果が生まれている。レンタカーとして使用し、不要になった車両を中古車として販売することで、効率的な車両の活用が可能となり、顧客に対しては比較的安価で提供できる。特に、車検切れが近い顧客に対しては、レンタカーを代車として提供することで、スムーズな乗り換えをサポートできる。また、事故による修理期間中の代車としてもレンタカーが活用でき、顧客の不便を最小限に抑えることが可能だ。売上の比率としては中古車販売が約9割と大きいものの、レンタカー事業は集客の入り口としての役割も担う。実際にレンタカーを利用した顧客が、その使用感を気に入って中古車の購入に至るケースも少なくない。奥山社長は「レンタカーを通じて、お客様との間に信頼関係を築くことができる。それが中古車販売にも繋がっている」と語る。
◆地域特性を活かした事業展開
現在、レンタカーの稼働台数は6台から10台程度、中古車の在庫もほぼ同数という同店だが、今後の事業拡大については慎重な姿勢を見せる。奥山社長は「現状維持が一番。無理に規模を拡大するよりも、今のお客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し続けたい」と語る。
地域に根ざし、顧客のニーズに応えることを第一に考えるワンズレンタカー新横浜店の挑戦は、これからも続いていく。
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