- 輸出は世界がマーケットであり好調さを保てている 2024年04月24日 日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)
- 令和6年度青年部通常総会を実施 2024年04月19日 JU岐阜
- 【JUテントリ活用店レポート】エフクラブコーポレーション(兵庫県… 2024年04月18日 エフクラブコーポレーション
- 盲導犬協会に寄付金寄贈し社会貢献 2024年04月17日 JU兵庫
- 中部地区最大級「第3回名古屋モーターサイクルショー2024」開幕 2024年04月05日
トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市・豊田章男社長、以下 トヨタ)とJapanTaxi株式会社(東京都千代田区・川鍋一朗社長、以下 JapanTaxi)は、KDDI株式会社(東京都千代田区・田中孝司社長、以下 KDDI)、アクセンチュア株式会社(東京都港区・江川昌史社長、以下 アクセンチュア)と共同で、タクシー運行実績に、スマートフォンの位置情報ビッグデータを利用して生成する人口動態予測やイベントなどの情報を掛け合わせて予測したタクシー需要を配信する「配車支援システム」を開発し、東京都内で試験導入を開始した。
同システムに使われるタクシー需要予測技術は、人工知能(AI)を活用して東京都内500mメッシュ毎のタクシー乗車数を30分単位で予測するもの。4社は、タクシー運行実績や人口動態予測だけでなく、タクシー需要への影響が大きい気象、公共交通機関の運行状況、大規模施設でのイベントなどのデータをAIに取り込み、需要の大小に応じた複数の学習モデルを適用している。このタクシー需要予測技術の精度を東京都内で検証した結果、正解率94・1%という高い精度を実現した。
4社は、2018年2月から同システムをタブレットに実装して、JapanTaxiの関係会社である日本交通株式会社のタクシー数台に試験導入することで、実環境での有効性の検証を開始している。タクシーに搭載されたタブレットの地図上には、予測されたタクシー乗車数だけでなく、周辺の直前の空車タクシー台数も同時に表示
されており、ドライバーは需要と供給のバランスを見ながらタクシーを運行できる。これにより、需要が大きいものの空車タクシーが少ない場所に車両を集めることができ、利用者の待ち時間を減らせるだけでなく、車両の最適な配置によってタクシーの乗車率を向上することも可能になる。
加えて、営業成績の良いドライバーの知見に基づいた「お客様を見つけやすい走行ルート」のデータを、ドライバーはタブレット上で受け取ることができる。
今回の試験導入では、実際に同システムを利用したドライバーの3月の売り上げが平均で前月よりも1日あたり
20・4%増え、ドライバー全体の増加率9・4%を上回る成果が出ている。今後順次、試験導入するタクシーを数十台に増やして2018年度中の実用化を目指す。4社は、同システムがタクシーの利便性を高めるほか、新人タクシードライバーの研修ツールとしても活用できるなど、タクシー業界の変革に貢献すると考えている。また、今後タクシー車両向けに順次搭載を拡大していく通信型ドライブレコーダー「TransLog」から収集される「走行画像」の解析結果と、タクシー需要の相関関係の研究も進め、同システムに活用することも検討している。
4社は「今後も、本システムの発展を通じて、快適なモビリティ社会の創造に貢献していきます」としている。
企業・団体関連の過去記事を検索する