モノコックボディの進化、そして査定検査② - グーネット自動車流通

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モノコックボディの進化、そして査定検査②

企業・団体 2016年09月09日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 前回、モノコックボディの進化についてフロントエリアを例に紹介いたしました。 それでは、進化しているモノコックボディに対して私達は査定時どのように向き合えば良いのでしょうか。今回は、その攻略方法をご紹介いたします。

◆シンプルな波及経路
 現代のモノコックボディ、特にフロントエリアは外板と骨格を『取付けステー』が仲介しています。これにより外部から入力される衝撃エネルギーは、①外板→②取付けステー→③骨格の経路で波及していきます。外板部位に衝撃入力の痕跡(損傷や修理跡)を見つけたら次に取付けステーを確認してみましょう。

◆『てこの原理』と『弾性力』
 取付けステーを確認する際に注意しておきたいのが①『てこの原理』そして②『弾性力』これら2つの作用です。右フロントフェンダーを例に紹介してみます。まず右前方から衝撃エネルギーが入力してきます(図①)。衝撃エネルギーはフロントフェンダーから取付けステーへと波及します。この際、フロントインサイドパネルとの接合部が『支点』となり、エネルギーが集中します。結果としてフロントインサイドパネル側に歪みが発生します。また右図のように取り付けられたけステーの場合、『弾性力(反動で元に戻る作用)』が働くので、フロントインサイドパネルほど歪みが残っていなかったりします。(図②③)このことから査定時に注意しなければならないのは、取付けステーの形状だけでなく『フロントインサイドパネルとの接合部周辺』ということになるのです。左右比較し、接合部分の合わせ目が確実に開いているようであれば『フロントインサイドパネル歪み』で判断しておきましょう。もし取付けステー単体が損傷している場合、オークション会場では『フェンダーステー歪み』と判断されるケースと『フロントインサイドパネル先歪み』で判断されるケースが考えられます。このことから、悩んだ場合には出品予定のオークション会場に一度確認されることをおススメします。

◆今の車は修復歴のチェックが難しい
 ではこれらの波及経路の変化により、査定時の確認作業は更に難しくなるのでしょうか。答えはNO。むしろ経路がシンプルなので確認エリアを絞り込みやすくなります。査定経験の長い方は、思い出してみてください。ヘッドライトやウィンカーが邪魔してインサイドパネル先端部が見えず苦労したこと。ウィンカーを外したり、タイヤハウス側のライナーをめくる等の手間をかけていたことを。今の車は、そういった死角が減り、エンジンルーム側からよく見えるようになりました。衝撃エネルギーの原理原則である『外側から内側へ波及する』こと自体は今でも変わりません。車の構造をよく観察し、波及経路を推測しながら要所を確認することで、以前よりも効率良く修復歴チェックを行うことができます。






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