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6月に社長に就任、11月に就任から半年を迎えた皆川亮一郎BCN社長にオークション業界と現在および今後の取り組みについて話を聞いた。
―社長就任にあたり
まずは「会社」の業績を上げることが使命。その為に何ができるかを考えている。オークションをキャッシュフロー経営の視点で捉えると共に、長期的な価値を考えることで利益を上げたい。車業界出身ではないのでしがらみなくできる点は強み。業界外も含めて新しいサービスを創っていきたい。
―オークション業界を見てどうですか
オークションはサービス業。サービス業の本質はお客様のニーズを汲み取ることから始まる。現在のオークションは会場がルールを決め、そのルールに会員様が則るという内容。他の業態とは大きく異なると感じる。
―サービス業である「オークション」に求められるものは
お客様(会員様)の声を聞き、お客様(会員様)の視点を持つこと。例えばコンビニエンスストアは“本当”のサービス業の最先端をいっている。コンビニエンスストアはお客様の無意識のニーズを汲み取り、サービスを形にし、提供している。我々がお客様(会員様)の視点を持つには、アンケートを取ることも有効。ただし、アンケートの結果に出てこないことを汲み取ることが重要。お客様(会員様)の顕在化していない、つまり潜在的な声、ニーズを見つけ、どう対応していくかが鍵。
―BCNオークションで力をいれていることは
会員様視点を大事にしている。お客様は誰なのか、お客様(会員様)のニーズは何かを考えている。同時に意思決定の速さを重視しスピード感を持って臨んでいる。「スタッフの挨拶が良い」との声もいただくが、挨拶はサービス業の基本中の基本。10月後半のイベントAAは、3開催に分けて開催した。1開催に出品車を集めた満車御礼も有りがたい話だが、出品できない会員様や長時間に及ぶセリが売買をしていただく会員様にとって良いかどうかを考えると今回の3回に分けて開催という答えに至った。11月以降は戦略を考えて温めたサービスを練りにねって実施していきたい。
―BCNオークションの現状は
現在、業績は好調。今年度の4月―9月実績で成約台数が昨対比16%増、出品台数は5%増。好調の理由は「成約重視」のオークション運営。この好調な時だから打てる手がある。良い状況だから先行投資もできる。目先ではなく先を見据え、お客様のニーズは何かを考え、実施していく。
―今後について
オークション業界だけの視点ではなく若い経営者、若い人の考え方が大切。5年後、10年後を見据え、成長戦略を描くことが社長の責務。オークションは成長の余地がある。ライバル会社ではなくお客様(会員様)のことを見ていき、会員様目線で他のAAではできないサービスをやる、やり続ける、打ち続ける。
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