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広島市内に本部を置き、全国各地に車検フランチャイズチェーン(FC)加盟店ネットワークを拡大する「車検の速太郎」。4月にはホールディングス体制に移行し、FC本部の経営スピードを高めるための布石を打った。2020年に「加盟店200店体制」を標榜する速太郎本部の高木芳郎新社長に、社長就任の抱負やFC本部としての事業方針、今後の事業展開などを聞いた。 (室田 一茂)
ー社長就任の抱負は
「さらなる事業拡大には、スピーディーな経営判断や機動性の確保が求められる。グループ会社の広島自動車検査場とともに、持ち株会社である車検の速太郎ホールディングス(関口速人会長兼社長)の傘下に入る体制。2020年に200店舗を掲げる中、現段階での加盟店数は105店舗。今後、年20〜25店舗のペースで加盟店を拡大していく必要があるが、スピード感を持って取り組んでいきたい」
「FC本部で長らく常務として営業部門を担当してきたが、本部内では営業の実行部隊も育ってきた。人材がしっかりと育ってきたことで、社内での信頼関係も強まっている。私の座右の銘は『意志あるところに道はある』。目標に向かって、強い意志を持ち続けて取り組んでいきたい」
ー東京オフィスを立ち上げた
「東日本、とりわけ東北エリアへの加盟店ネットワーク拡大を目指している。現在、全国の加盟店のうち、6割を近畿以西が占める。中部・東海を含む東日本で残りの4割という状況にある。すでに7店舗が出店する埼玉エリアでの成功事例をもとに、主に郊外市場での店舗展開を目指している」
ー顧客管理システムの開発なども進めている
「ブロードリーフ社とともに、車検後のフォロー、とりわけ追加整備や部品交換などに関するアプローチを強めるため、顧客管理の仕組み作りを急いでいる。早ければ今期中には形になる見込み。加盟店の満足をさらに高めるため、FC本部としての情報発信を強めていきたい」
ー既存加盟店の満足追求にも余念がない
「年間で延べ40回開催する階層別のフォロー研修など、実務からマネジメントまでをフォローする研修会を東京と大阪、広島の3都市で定期開催している。一方で、研修は一方通行になりやすく、スーパーバイザー(SV)の強化にも注力している。SVと加盟店の『個』のつながりで絆を強め、加盟店の満足を高めたい。加盟店の皆さんに『速太郎に加盟して良かった』と言っていただけるよう、ブランド力強化にも努めていきたい」
【プロフィール】
高木 芳郎氏(たかぎ・よしろう)1960年7月4日広島県福山市生まれ、56歳。83年アンフィニ広島入社。2001年速太郎本部入社、営業部長。10年常務。16年4月社長。
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