自分の検査手順を確立させましょう その① - グーネット自動車流通

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自分の検査手順を確立させましょう その①

企業・団体 2016年06月24日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント
画像①衝撃エネルギーは外板から骨格へ

画像①衝撃エネルギーは外板から骨格へ

複数画像有

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 前回、修復歴の判定基準についてご紹介しました。「査定車両の状態を【原因】そして【場所】の条件に照らし合わせ、基準に抵触するか判定する」 言葉で表現すると簡単そうですが、実はこれが難しいことであるのは皆様ご存じのとおりです。 そこで今回は、日常数多くの車を検査する【オークション検査員】の基本理念・検査手順をご紹介します。査定・検査業務の効率化・見落とし防止の参考にしてみてください。

◆修復歴を確認する“検査手順”
 皆様はお客様の車をチェックする際、「時間がないから」「お客様を待たせたくないから」等の理由で、修復歴のチェックを簡易に終わらせていないでしょうか。人によっては「どこを確認すれば良いのかわからない」とただ漠然と車体を眺めているだけの方もいらっしゃるかもしれません。グレード特定やオークション相場を調べる時間、そして商談の時間も必要になりますので、車両チェックを手短に終わらすのはとても大事なことです。しかし相場に影響を与えかねない修復歴の見落としをしてしまったら、それこそ本末転倒。 短時間で効率良く確認する為には、
 「どの部位を」
 「どのタイミングで」
 「何を確認するか」
 これらを組み立てた「検査手順」が大変重要です。

◆修復歴車の原理原則
 修復歴を発見する為の検査手順を組み立てるには、まず原理原則を理解しておく必要があります。日本国内における修復歴車の定義は、「交通事故等により車体骨格部位に損傷または修理跡があるもの」です。交通事故により骨格部位が損傷するわけですから、その衝撃はかなり大きなものとなります。ですので画像①のように未修理の「事故現状車」を見れば、「事故の度合い」、「衝撃の入力場所」は誰の目にも明らかです。また画像②のように修理された状態でもその修理跡を査定時に発見できれば、現状車と同じように衝撃の入力場所を推測することが可能です。この「衝撃は外板から骨格へと波及していく」という“原理原則”が検査手順の組み立てには必要なのです。

◆よくある誤審事例
 この原理原則の基本理念は、オークション会場の検査員であれば誰もが順守しているもので、決して難しくありません。しかし、下取・買取査定現場ではついその理念を忘れて修復歴判断をしてしまうケースが見られます。例えば、ボンネットを開けてエンジンルームの骨格部位を確認します。ボンネットやフロントフェンダー、そしてバンパーに修理跡や損傷跡は一切ありません。しかし、フロントインサイドパネルにある“新車製造時のプレスジワ”を「事故による歪み」と判断したり、パネル同士の合わせ目にある“隙間”が少しでも広がっていると「歪みだ!」と思い込んでしまう。このようなご経験はありませんか。外板に衝撃が入力した痕跡が無いのになぜ骨格部が歪むのでしょうか。少し考えてみるだけでも「矛盾のある判断」ということがわかります。つまり修復歴の判断は必ずその部位の外側を覆う「外板部位の状態」も含めて総合的に判断されなければなりません。それではどのような順番で部位を確認していくのが理想的なのでしょうか。次回で詳しくご紹介いたします。

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4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること