【トップインタビュー】森谷一宏代表取締役に聞く/東西海運

【トップインタビュー】森谷一宏代表取締役に聞く

ひと 2016年01月22日

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誠実さが安心につながる第一歩

会社名：東西海運

東西海運森谷一宏代表取締役

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　昭和５７年に設立し本年７月に３５周年を迎える陸送会社大手の東西海運。全国に独自のネットワークを展開し、お客様の目線に立ったきめ細かな自動車輸送サービスを展開する同社は昨年９月１日、創業社長の大田周二氏は会長職へ、森谷一宏氏が代表取締役に就任した。経営者として新たなステージに立つ森谷代表は、最も大切なことは「誠実さ」と話す。（聞き手：近藤厚志）

【変化はチャンス】
　私が入社した当時は沖縄県の中古車販売店を本州のオークション会場へ案内をする送迎がメインの業務でした。お客様が落札した車両の陸送ニーズにお応えしているうちに会場の近隣に拠点（営業所）を置くようになり、これが全国へと広がっていきました。その間オークションも手競りからコンピューターになり、衛星からネットへと変化のスピードが非常に早い。今日のオークション事情は、在宅でもネットから入札できますので、更に地域間差が無くなってきていると感じます。今後も益々変化のスピードが早くなりますので、お客様のニーズを即座に見極め、柔軟な発想と行動で素早く対応すればビジネスチャンスは、拡大すると考えています。我々陸送会社としても世の中の状況の変化にあわせて、いかに対応するかが課題になります。

【成功は１０回に１回】
　世の中のニーズが急速に変化、多様化してきています。特にここ３〜４年で大きく変わってきていると実感します。過去を振り返れば、先にも述べましたが、２０年で世の中は大きく様変わりをしているのではないでしょうか。こうした時代に成功は１０回に１回あればいい方で、新しいことには積極的にチャレンジしていきたいと考えています。そういう意味では経営のスピードが求められる時代と言えます。当社は陸送業務をメインとしていますが、大規模なコール業務も行っています。今後も世の中の変化にあわせて、また、お客様のニーズにあわせて、いかにそれに応えられるかが勝負です。そのためには、時には思い切った改革も必要であると考えております。

【最も大切なことは誠実さ】
　当社は今年３５周年を迎えます。会社というものは、「ブランド」そのものです。社名をよごさないこと。それには「誠実」であること。これを何より大切に考えております。人は一代、名は末代といいます。商売は繰り返しです。約束事を守らなければならない。私達は、お客様・協力会社様との共存共栄の関係であることを念頭に置いて仕事をしています。それには、やはり「誠実」であることが何より大切と考えています。お客様からお預かりした車を「物流のプロとして」いかに「安心、安全」にお運びするか。今後もきめ細かい自動車輸送サービスを、全社一丸となって提供してまいります。　

【プロフィール】
森谷一宏氏（もりや・かずひろ）昭和２７年山形県生まれ。防衛庁関連の貿易会社勤務後、平成７年同社に入社。同９年取締役就任。２３年専務取締役就任。２７年９月代表取締役就任。入社時１９億だった売上を現在の１３０億にまで成長させる。

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