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中古車輸出業界の秩序構築に努め、中古車輸出の健全な発展に大きく寄与している日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA:以下、中輸協)。年々増加する中古車輸出を背景に組合創立以来、初の組合員200社を突破。今後ますます役割が大きくなる中輸協の佐藤博理事長に、中古車輸出の現状と課題について話を聞いた。
■2014年の中古車輸出状況は
2014年の輸出は大きな問題も無く順調。10月までの実績を前年と比較しても約10万台多い約106万台となっている。順調に行けば2014年は120万台から130万台近くまで伸びるであろう。
■組合社数も年々増加しているがその理由は
中古車輸出ビジネスは、入金確認が重要。輸出台数を増やすことは簡単だが、集金が難しい。この商売をやってきた人は痛い目にあって学習してきた。その学んだことを中輸協組合員の交流の中で活発に意見交換がなされている。
自社だけでビジネスをしていると周りが見えにくい。一方で同業者と知り合う機会もない。しかし、中輸協では、3ヶ月に1回は集まりを作り、情報交換を行いそれぞれの悩みを解消する。中輸協にはスリランカの現地バイヤーが一同に集まる機会もあり、お客様も見つけやすい。スリランカのバイヤーも中輸協組合員であれば安心して取引できると信頼いただいている。中輸協のそういう取組みを理解いただき、新しい組合員が入ってくる。
■中古車輸出で注意している点は。
昔と比べると中古車を輸出して得られる手数料は、随分安くなった。昔の感覚で中古車輸出が儲かると思ってはいけない。一方で、日本の中古車は世界中で求められている。マーケットは拡がっているが、リスクも高くなっている。その状況下で中古車輸出事業を行っていくには、時代の流れを理解し、その流れに乗ること。時代の流れに逆らうのではなく、その中で泳いでいかないといけない。そのために、中輸協のような情報交換の場や、中古車輸出ビジネスを理解できる仲間が重要。
■2015年の取組みについて
2015年は重量税の還付に取り組みたい。解体には重量税の還付がなされるが、輸出にはない。これは国の制度の問題。リサイクル法施行の時に解体業者は条件を満たすために一定の設備投資をした。その投資を回収する一つの方法として重量税の還付がなされた。輸出においても重量税が還付されれば手数料としても大きな額になる。
■2015年の市況展望について
為替も良く、市況がダメになることはないであろう。リーマンショック以降、中古車輸出台数は2桁以上伸びている。世界中で日本の中古車を買いたいというお客様も増えており、業界としても伸びる余地はまだある。日本車の質は優れており、他国に競争相手はいない。そういう意味では恵まれた業界であり、過当競争が無ければ問題ないと考える。
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