- 佐賀、長崎両県JUから300台超の出品車 2024年05月03日 [ JU福岡 ]
- 成約率92.6%を記録 2024年04月30日 [ NAA東京 ]
- 西部ブロック担当AAに1047台を集める 2024年04月30日 [ JU静岡 ]
- 初開催の「ヤナセコーナー」は93.3%の高成約率を記録 2024年04月26日 [ USS九州 ]
- リレー目標達成、バイクは独自検査で活発な応札 2024年04月26日 [ JU千葉 ]
近畿地区の中古車オークション(AA)市場では、1、2月も流通量の増加傾向が続き、2月は常設15会場の総出品台数が11万台を突破するなど、年度末に向けた新車、中古車市場の好調を受けた買い取り、下取り車流通の増大が顕著だ。出品台数が増大する一方で、成約率は、企業系AAで60〜70%台、メーカー・ディーラー系AAでは80〜90%台の高成約率で高成約率基調が依然続いており、出品、落札ともに活気あるセリを展開している。
西日本最大規模のAAを開催するHAA神戸(神戸市中央区)では、1月の週平均出品台数が1万310台に上ったほか、2月も9,523台を確保した。出品台数が1〜2月で前年同期比8・5%増の6万9,021台に増大した一方で、成約率は1月が56・0%、2月が55・8%と安定している。ユーザー・初出品カテゴリーの出品台数が増加するなど、小売りダマの集荷が奏功した。HAA神戸に続く出品規模では、USS大阪(大阪市西淀川区)、ハナテンオークション(大阪府松原市)、ベイオーク(大阪市住之江区)などが堅調な実績を持続している。中でもUSS大阪会場は1〜2月の出品台数が前年同期比52・4%増の2万2,190台となり、2月に1開催あたり出品台数は3,000台に迫る2,998台となった。2月21日のAA以降は、3,000台をコンスタントに上回り成約率も60%台後半の高成約率を収めている。USS神戸会場(神戸市中央区)と合同で行う会員謝恩企画「感謝月間」による流通活性化が奏功した格好だ。
ハナテンオークションは、USS大阪に次ぐ出品台数の伸びを確保、1、2月とも月末開催のAAで3,000台超えの出品台数を集め、成約率は60%台前半で推移する。2月27日開催のAAでは、出品台数3,416台を集めながら成約率64・3%を確保した。
ベイオークは、1開催あたり出品台数が1月の1,963台から2月は2,543台に大きく増加した。同時に最大の特徴である高成約率基調は持続し、2月も75・8%と高水準となった。新規搬入車の出品比率がさらに高まり、毎開催、新鮮な小売りダマを求めるバイヤーで賑わっている。
トヨタオートオークション近畿会場(大阪府寝屋川市)やホンダオートオークション関西会場(神戸市中央区)、日産オートオークション大阪(大阪府摂津市)も出品台数を伸ばしながら、高成約率基調は強まっている。新車の受注状況は落ち着いてきたが、3月中は消費税率引き上げ前の納車がさらに活発化するなど、当面は中古車流通量の増大が想定される。一方で増税後の新車、中古車販売の反動減などが予想される中、流通量増大に対応したバイヤーの買い意欲の低下が予想され、4月以降は需給バランスが大幅に崩れる可能性がある。
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