【人に訊く】シーエーエー　鈴木章郎会長

ひと 2012年06月15日

「中古車の販売はエコカー補助金が終了となる秋以降が勝負」と市場を分析するのは全国４箇所でオークション会場を運営するシーエーエー（本社・愛知県豊田市）の鈴木章郎会長。
さらに同氏は「エコカー補助金制度で新車販売にともなう下取り車は増えているが、中古車のなかでも高年式・少走行の高額車は割安感が薄れて販売不振が続いている。販売が伸びているのは軽自動車やコンパクトカーの低年式・低価格の利幅が少ない車両ばかり。６月・７月のボーナス商戦で新車販売が加速して、オークションの相場も４月・５月に比べてゆっくりとした回復傾向が見えてきている。中古車販売は８月の補助金制度終了直前の駆け込み需要が終わってからが本当の勝負。今は販売店にとって厳しい状況だが、必ず訪れる中古車の需要回復のために先を見据えた仕入れが必要となってくる」と市場を分析する。
前回の減税施策でも経験済みだが、新車販売は補助金終了による大きな反動減が予想される。不況時に強い中古車の巻き返しを期待したい。

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