オートウェイ／タイヤ通販サイトを通じた新規顧客獲得法・激安タイヤと「ガレナビ」を整備工場とカーオーナーとの架け橋に

企業・団体 2013年11月21日

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　一般のタイヤ取扱店では手に入りにくい台湾・韓国・インドネシア・アメリカ・ヨーロッパ・中国など海外メーカーのタイヤを輸入し、低価格で通信販売するオートウェイ（貫雄彦社長、本社＝福岡県京都郡）。

　購入したタイヤなど各部品の取り付け協力店へとカーオーナーを誘導する「ガレナビ」（http://garenavi.com/）も運営する同社が考える、販売戦略と整備工場への入庫支援策とは。

　戦前より北九州の地に根ざし、主に大型トラック用タイヤの販売・整備・再生を手がけていたオートウェイが、現在の形の基礎となる乗用車用輸入タイヤの通信販売を開始したのは１９９９年。当時はまだ電話・ＦＡＸでの販売が中心だったが、当時から価格の安さと取り扱いブランド・サイズの豊富さから大きな反響を得ていたため、２０００年頃には通販サイトを立ち上げ、価格も電話・ＦＡＸ等より割安に設定。インターネットでの販売へと顧客を誘導し、業務の効率化と正確性向上を図っていった。

　その後販売本数が増えるにつれ、世界各国における同社の知名度が向上。タイヤメーカーの側から取り扱いのオファーが入るようになり、それが常に在庫を確保し素早く納品したいという同社の考えとも一致したことで、取り扱いサイズ・ブランド数は着実に増加していく。そして２０１１年８月、同社からタイヤなどを購入したカーオーナーが、車両への取り付け作業を依頼する整備工場を検索、入庫するためのサイト「ガレナビ」を開設。翌２０１２年５月には同社サイト（http://www.autoway.jp/）もリニューアルするなど、現在の販売体制を整えた結果、通信販売でのタイヤ累計販売本数は１千万本を突破。年間販売本数も２百万本を超えるようになった。

　なお、同社の販売が好調に推移している理由として、関東、中京、山陽、九州の4ヵ所にある倉庫で総計70万本以上のタイヤを常時在庫するほか、注文を受けてから最短１日で納品可能。かつ送料は全国一律１０００円（税別）ということも、特筆すべきポイントだろう。だが同社は、さらなる成長を遂げるべく、年間販売本数は５年後に５百万本、ガレナビ登録工場数も同じく現在の約３５００店から５０００店へと増加させる計画を立てている。それを実現するためには、「カーオーナーにとっては利用しやすく、取り付け協力店である整備工場にとってはより多くの集客効果が得られるよう、ガレナビの利便性をさらに高める必要がある」（貫社長）。

　言うまでもなく、タイヤは販売したらそれで終わり、という性質の商品ではない。しかるべき技術力を持ったメカニックの手で正しく組み付けられ、車両に装着されなければならない。しかも本社にある北九州店を除いては通信販売専門の同社では、「カーオーナーとフェイス・トゥ・フェイスの関係を構築することはできない」。だからこそ、「取り付け協力店の存在がますます重要になる」。現在はタイヤ購入と取り付け店検索の窓口が別々になっているが、購入手続き後は自動的に取り付け協力店を検索するべく両者をより強固に連携させ、同社でタイヤを購入したユーザーがより多く取り付け協力店へ入庫するようシステムを改良。同時に取り付け協力店へのサポート体制を強化する計画だ。

　「これほどまで激安なタイヤがあるということを、もっと多くのカーオーナーに知ってもらいたい。そして、その激安タイヤの販売とガレナビを通じて、私たちはカーオーナーと整備工場との間をつなぐ架け橋になりたい」と語る貫社長。「ガレナビは登録料無料で、しかもカーオーナーへ販売するなどのためにタイヤを私たちから購入すれば、ポイント付与率は２倍になる。ぜひ登録して、タイヤ取り付け・販売から新規顧客の獲得、そして車検入庫へと結び付けてほしい」（岡本剛専務）。

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