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日本中古車輸出業協同組合(東京都品川区、佐藤博理事長)発表の中古車輸出統計によると、2022年12月の輸出台数は12万642台となり、前年同月比で2万1231台の増加となった。
22年の通年実績は123万5660台(前年比100.9%)、1万736台の増加となり前年を上回った。
12月の輸出国別台数ではロシアは8月以降、2万台超の輸出が続き、12月も2万4918台となり堅調な台数が続いている。他の輸出上位国ではUAEが2万32台(前年同月比71.8%増)、タンザニアが7549台(35.8%増)と好調。一方でモンゴル、ニュージーランド、バングラデシュは前月に続き前年同月割れの台数となっている。
今回はJUMVEAの外池京一理事(神奈川県川崎市、G-7CrownTrading代表)は22年12月の輸出動向を聞いた。
■ロシアは為替動向に注意
ロシアは為替が大きく影響している。ウクライナ侵攻直後にルーブルは大幅に下落したが22年4月下旬以降、反転して上昇した。また、日本は円安となりロシアが仕入れやすい状況になった点が大きい。23年に入りルーブルは若干下がっており、引き続き注意が必要。
また、船不足が問題となっていたが、現在はコンテナ不足も解消し輸出台数を下支えしている。ただ、ローロー船の船賃は依然、高止まりの状況が続いている
■オーストラリアは7月に注目
市場規模はNZの5倍あり期待は大きい。ただ、中古車輸入政策は二転三転しているため、先行きは不透明な状況。政府は前向きだが現地ディーラーの反対が強い。昨年7月に新ルールを作り、推移期間として一年の猶予を設けた。今年の7月からどう変わるか注目したい。また、JUMVEAでもオーストラリア政府に働きかけをしている。
■NZの経済状況が課題
22年の輸出台数は大幅に減少したが、経済状況の影響が大きい。金利も上がり、ローンも高い状況。加えて世界的に中古車価格が上昇したこともあり、消費マインドが冷えている。また、日本車の輸出が多かったため、中古車相場も浸透している。その相場価格と現在の価格差が輸出台数に表れている。
■UAEは世界の中古車市場なだけに為替に敏感
中古車のハブとして色々な国から車が集まり、輸出されている。特に高級車が多く中古車の一大市場として存在している。為替に敏感でもあり、今後については相場次第。円高になると打撃を受ける。
23年も当面、ロシア向けの輸出は好調を維持すると思われる。新車が無い状態であり、中古車に頼らざるを得ない状況。ただ為替がどう動くかで輸出には影響が生じる。船便の状況と合わせ注視していきたい。
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