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日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は4月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。3月の鉄スクラップ相場は国内外ともに急騰した。ロシアのウクライナ侵攻を契機に、両国からの鉄鋼関連商品の供給懸念が高まると、スラブやビレットなどの半製品、銑鉄、原料炭の価格はいずれも過去最高値水準に急伸し、鉄スクラップ相場もトルコ向け成約を中心に高騰した。トルコ向けHMS成約価格は650ドル(CFR)を超え、前月の安値と比べ150ドル以上大きく跳ね上がった。
トルコ向け相場の上昇はアジア市場に波及し、日本産スクラップの韓国向け輸出成約はH2で6万6000円(FOB)と前月比で9000円、年初比で1万9000円上昇している。国内では炉前H2価格が関東で6万3500~6万4500円、関西で6万4500~6万5500円を形成し、前月比で7000~8000円高い。年度末で市中回収量は増加したとみられるが、需給緩和には至らず、国内相場は2008年7月に記録した7万円台の史上最高値へ向けて上昇基調を辿っている。
ロシアのウクライナ侵攻が長期化する中、鉄スクラップ相場の先行き不透明感は強く、反動安を危惧する声が増えている半面、脱炭素化へ向けた世界的な需要拡大が支えとなり、鉄スクラップ相場は2022年度も高値圏での推移が見込まれている。
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