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査定の際、皆様は車内の状態をしっかりと確認していますか?
どうしてなのか修復歴や外装のチェックはしているのに、内装の状態確認を疎かにしている方がいらっしゃいます。パっと見はきれいでも、特定の瑕疵が一つあるだけで評価点が低くなってしまうのは内装も同じです。オークションで高評価点を期待できるような車の場合、内装ダメージの見落としが原因で成約金額に影響が出ることも少なくありません。ではどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
ルークリ可能か?が分かれ目
内装ダメージは、『ルームクリーニングによりある程度除去できるダメージ』と『部品交換しないとほとんど消えないダメージ』に分類できます。わずかなダメージでも評価や価格に影響を与えてしまうのは、後者の『部品交換を要すダメージ』となります。
①割れ・・・トリムやダッシュボード等の樹脂パーツにみられることが多い。主に素材の劣化が原因。
②コゲ、コゲ穴・・・シートやカーペット等の布地に多く見られる(画像①)。
③浮き、めくれ・・・天張りや布地を張ったトリムの接着剤が剥がれて起きる症状。。
樹脂パーツは、劣化による変形で、部品のフチがめくれてくるケースも有り。
特にコゲや浮き等は、高年式車両でも見られるダメージなので、一見きれいな車内でも油断はできません(画像②は平成29年式のメルセデスベンツ・Gクラス)。
目に見えないダメージ
これらに加えて注意したいのが『臭い』です。タバコの臭い・ペット臭は、独特で人によって拒絶感にも差が強く出ます。しかし、この臭いというダメージは、目に見えない『主観的なダメージ』であり、人によって感じ方が異なります。喫煙者であれば特に感じなくても、嫌煙者からすると物凄く臭く感じてしまうこともあるのです。それゆえオークション検査員でも出品票への記載、評価点への反映をすべきか否か?の判断は慎重に行われています。では、若干臭いと感じる場合にはどうしているのでしょうか? それは『間接的な表現』を用いて出品票に記載しています。 タバコであれば『コゲ』・『ヤニ汚れ(画像③)』、ペットであれば『ペット毛(画像④)』、『シミ』などが該当します。
より細かくチェックされる時代に
車内はユーザーが最も長い時間接するエリアであり、劣化状態にも個性が出ます。それだけに小売り目的でオークション仕入れを行う際は、重要視されるのです。またインターネット経由の下見でも車内全体の画像を見ることが可能になったり、より細かなダメージ表記を採用するオークション会場も増えております。オークション出品時に高評価が見込まれる車両を査定する際には十分ご注意ください。
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