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2019年の検査データを基に修復歴車の実態を探っていく・・・、今回は査定時に注意していただきたい最新ランキングをご紹介します。
◆下取・買取査定現場を念頭に抽出条件を設定
昨年と同様、今回も“査定現場で役立つ”を念頭に次のように抽出条件を設定してみました。
①2019年4月~12月まで実施した検査データを対象とする(修復歴判定基準改定後)
②初年度登録(年式)を平成22年~27年までとする(平均保有年数を考慮し『査定機会が多い』『査定価格がまだ残ってる』為)
③年間検査台数50台未満のモデルは対象外とする(台数が少なすぎると数値の変動が大きいため)
④商用モデル(プロボックス等)は対象外とする(修復歴の数値が極端に上昇してしまう為)
こうした①~④の条件で抽出した結果が表Aとなります。
傾向その1・・・遭遇率は減少した
やはりというか、予想通りというべきか遭遇率の数値が減少していることがわかります。
これは修復歴判定基準の改訂によるものと思われ、昨年のランキング10位のモデルでも31.9%であることをふまえると一割程度数値が減ったことになります。
傾向その2・・・ミニバン強し
1位のエスティマを筆頭にミニバンが4モデルほどランクインしております。サンデードライバーが多いのか?それとも大きなボディで取り回しが大変な為なのか?明確な理由は定かではありませんが、やはり査定時に注意したいカテゴリーといえます。
傾向その3・・・フロントインサイドパネルの形状も影響している
ランキング3位にマークX(130系)が入りましたが、これも修復歴判定基準の改訂が影響していると推察されます。
改訂後、フロントクロスメンバー(骨格)扱いから、フロントサポート(非骨格)扱いへ変更された多くのモデルがランキングから姿を消し、衝撃波及(損傷)しやすい形状のフロントインサイドパネルを持つモデルがかわりにランクインしてきました。
私達も検査現場で何となく『このモデルは修復歴が多いな』と、感じていたことがこうして数値化されると『やはりそうだったか!』と妙に納得させられてしまいます。あくまでも弊社の持つ検査データなので、偏りもあることは否めませんが、ぜひ参考にしてみてください。
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