【車両見極めのポイント】冠水車を見分けるには・・その5 - グーネット自動車流通

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【車両見極めのポイント】冠水車を見分けるには・・その5

整備 2019年12月20日
『冠水車を疑う車内後編』
会社名:ジャッジメント

 『視界に入る場所に痕跡を残さない』・・・、これは『外観の復元』という修理の基本要素です。当然この考え方は、冠水被害の車両を修理する際にも当てはまります。今回も引き続き『車内をチェックする際のポイント』をご紹介してまいります。

【続・『ひと手間加えた確認』】
 前号にて『シートベルトの確認(シミの有無)』をご紹介しましたが、これもルームクリーニングで除去することは可能です。さらに入念に確認をするのであればピラートリムを外してみましょう。そこにシートベルトの巻き取り部が収納されていますので、冠水特有の『泥の被膜』で部品が汚れていないかチェックします(画像①)。泥水は車内の隅々まで浸透しますので、各部品には『膜状』の汚れが堆積します。これを『拭き取り掃除』程度で全て除去するのは困難です。ちょっとした隙間(画像②)や、通常カバーで覆われていたりする場所にこうした汚れが堆積している場合には、冠水被害によるものの可能性が高くなります。

【『修理までの時間』と湿気による被害は比例する】
 冠水被害にあってしまった車両は、様々な要因(移動や保険等々)が重なる為、修理を始めるまでに相当な時間を要します。修理開始まで車両は放置された状態となりますので、濡れた車内は【高湿度】を保ったままになってしまいます。この状態で発生するのが【サビ】です。車内に使用されている金属部品の多くは、防錆処理がされていませんので、短期間で錆が発生してしまいます。たとえサビてしまった部品を交換したとしても、シートやフロアカーペットのウレタン部分が完全に乾燥していなければ(画像③④)再度サビが発生するという悪循環に陥るわけです。シートやフロアカーペットの近くにあるシートレールやステアリングシャフト周辺は、特にサビが発生しやすいので、必ず確認しておきたいポイントです(画像➄)。また高湿度な車内に長時間車載された取扱説明書等の冊子類は、水気を吸ってしまい『ヨレてゴワゴワした状態』になってしまいます(画像⑥)。直接浸水していないグローブボックス内でも起こりうる症状ですので、フタを開けて覗いてみてください。
 
【現在の車だからこそわかるポイント】
 電装系部品は、樹脂パーツ類と異なり洗浄して再利用というわけにはまいりません。基本的には【交換】対応となってしまいますので、それ自体に冠水被害を受けた痕跡を見つけることは難しくなります。しかし最近の電装系部品には、製造年月日を記した【ラベル】がいたるところに貼られるようになってきました。冠水被害の直接的な証拠とはなりませんが、総合的な判断をする際の参考になります。エアバッグセンサー、その他電装系ユニットがシートの座面下に設置されている車両であれば、ぜひ製造年ラベルを探してみてください(画像⑦)。

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4、4.5点

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直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること