川崎大輔のアセアン人材コラム⑪ - グーネット自動車流通

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川崎大輔のアセアン人材コラム⑪

コラム 2022年05月25日
自動車整備の特定技能制度について
会社名:アセアンカービジネスキャリア
日本で初のベトナム人整備特定技能ズオン氏

日本で初のベトナム人整備特定技能ズオン氏

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「特定技能」とは、2019年4月にできた日本の新しい在留資格だ。今まで自動車整備は単純労働とみなされ原則、外国人労働者の従事は禁止されていた(私は単純とは絶対思えないが、そう理解されている)。しかし14分野において、特定技能として外国人の就労が可能となり、自動車整備も含まれた。

 2024年までに特定技能の外国人の受け入れ見込み上限人数を7000人と設定。理由として、2019年からの5年間で1万3000人程度の人手不足が見込まれる中、5年間で1%程度(5年間で4000人程度)の生産性向上、および追加的な国内人材の確保(5年間で2500人)を行なってもなお不足すると見込まれる数が上限であると説明されている。日本人の雇用を最優先する前提で、外国人の受け入れ人数を制限した形だ。

 また、「特定技能」の外国人の受け入れには、法律で定められた支援を行う体制を構築するか、もしくはその支援内容を全て「登録支援機関」に委託する必要がある。

 従事できる業務は(1)自動車の日常点検整備(2)定期点検整備(3)分解整備の仕事をすることができる。また、同じ業務に従事する日本人が通常行うような関連業務(例:整備内容の説明、関連部品の販売、ナビ等の取付け、鈑金塗装、洗車、清掃など)にも従事できる。働ける期間は5年だ。特定技能の認定への道は大きく2ルートある。1つ目は技能実習ルートだ。技能実習が終了したら特定技能へ移行。同業種であれば無試験で移行が可能だ。2つ目は試験ルートだ。技能試験と日本語試験に合格する特定技能の申請が可能となる。現時点において、日本で働く特定技能(整備)は、99%が技能実習生からの移行となっている。

 技能実習から移行してくる特定活動の人材は、技能実習に比べ、技術が高く現場の即戦力として活躍ができる。日本語でのコミュニケーションも問題がなく、日本での生活やビジネスにも慣れている。初めての外国人採用の企業であっても安心だ。

 自動車整備業界にいる全ての事業者は、外国人活用について本気で考えるタイミングに来ている。コロナ禍により国内の人手不足が解消されたわけではない。特定技能はその解決策の1つとなろう。


<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。


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