ヤナセ(東京都港区・吉田多孝社長※)は４月１日、各エリアにて２０２０年度 新入社員入社式を実施。ヤナセグループ２２９名の新入社員に向け、吉田社長より新入社員に訓示が贈られた。（※『吉』は土に口）
以下、吉田多孝社長の新入社員への訓示要旨
新入社員の皆さん、ヤナセへの入社おめでとうございます。
本日、総勢２２９人の皆さんをヤナセグループの社員として迎えることを大変うれしく思います。
今年度は新型コロナウイルスの影響により、新入社員が一堂に会する入社式を断念し各エリアで入社式を行うことになりました。社会人としての歩みを始めるにあたり、 これまでいろいろな方々に育てていただいたことを思い出してみてください。そして、ご両親やご祖父母、ご兄弟、学生時代の恩師や先輩など、それぞれ思い浮かべた方々に今日、電話やメールでこれまでの感謝の気持ちを伝えてください。「人に感謝をする」ことは社会人としての第一歩であり、 決して忘れてはなりません。
ヤナセが社員に求めるのは「一人一人が仕事のプロとして、自分が担当する仕事をしっかりと実行すること」です。そしてヤナセに、さらにヤナセを通じて社会に貢献することです。皆さんの配属先は北海道から沖縄まであり、担当する職種もさまざまですが、各職場で一日も早くプロになって会社に貢献してもらいたいと思います。一つの仕事を極めることは仕事の幅を広げるために大切であり、常に担当する仕事を追究することが必要です。それがプロになるための一番の近道であり、そのプロセスを経て覚えた仕事は生涯身に付きます。時には失敗することもあると思いますが、職業人として知識と技術を磨き「誰にも負けない」と胸を張れる分野をつくってください。「ヤナセでの自分の仕事に愛着と誇りを持ち、毎日の努力を重ねることがプロとして活躍するために大切」です。
ヤナセは今年で創業１０５年目になります。１９１５年５月に創業者の梁瀬長太郎氏が、アメリカのＧＭ車の輸入販売権を買い取って会社を設立したのが始まりです。当時、日本国内では約１,０００台の車しか走っていませんでした。自動車の走行に適した道路も整備されていませんでしたが、「自動車の普及が日本人の生活水準を大きく変える・豊かにする」という強い信念で創業したものです。今日、日本国内には約８,０００万台の自動車が走っており、ヤナセ創業から１０５年間で日本の自動車市場は８万倍になりました。この発展は創業者が思い描いた通り、日本人の生活を世界トップクラスの豊かな生活レベルへと引き上げ、車の販売・整備を通じてヤナセが豊かさの実現に貢献してきました。
現在、ヤナセグループは日本全国に約２５０拠点の販売・サービスネットワークを持っていますが、このような全国規模のネットワークを持つ自動車販売会社は、ヤナセだけです。第二次世界大戦終戦時には日本で販売する車がなく、当時の社長や社員が鍋などを製造販売して社業再開までしのぐなど、１０５年の間には苦しい時期もありました。さまざまな歴史を経て、「車を通じて豊かな社会を創る」「車のある人生を創る」という創業以来の会社の使命は、ヤナセのＤＮＡとして今日まで脈々と受け継がれています。自動車業界では「ＣＡＳＥ」と呼ばれる技術革新が注目され、大きな変革期を迎えているといわれています。ヤナセは１０５年の歴史で築いてきたＤＮＡを大切にしながらも、こうしたヤナセのビジネスを取り巻く環境の変化に対応していかなければなりません。新入社員の皆さんにはヤナセの歴史と使命を十分に理解し、ヤナセのさらなる飛躍に、今日から私たちと一緒になってがんばってもらいたいと思います。
ヤナセという会社を、そしてヤナセのブランド価値を輝かせるのは、社員一人一人の心構えとがんばりです。全国の多くの学生の中から選ばれて入社した、今日の気持ちをいつまでも忘れないでください。皆さんの若い力、新しい発想と熱い情熱は、ヤナセの飛躍に欠かせないものと信じて大いに期待しています。
西暦元号早見表
2024年04月17日
ＪＵ兵庫
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