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一般社団法人自動車情報開示推進機構(略称 A-DIP、東場浩樹代表理事)は、東京都府中市に「A-DIP府中査定研修センター」を開設、10月1日より運営を始めた。
A-DIPの査定研修は「車両品質を見極められる技術と説明力」の習得を目的に、修復歴の判定力、パネル交換歴の判断、溶接の種類、正しい査定手順など、実務に即した「査定技術」を身につけ、「クルマが売れる・買い取れる」人材の育成に力を入れている。
査定研修プログラムもスタンダード研修とオープン査定研修を用意。スタンダード研修は府中査定研修センターにて不特定多数の受講者を、オーダー査定研修は個社ごとの要望に応じて、オリジナルのテキスト作成やプログラム、会場指定も可能なプランとして提供している。スタンダード研修は基礎・中級・上級・技能評定コースを用意。技能評定コースと上級については合格証書も発行している。また、オーダー研修を教育プログラムとして人事考課に組み込んでいる会社もあり、高額車の査定はオーダー研修受講者のみとさせるなど業務に活用している会社もある。資格の更新制度も設けており、2年に1回、座学で最新技術の提供や実技テストも実施。他にもA-DIPのスマホ用アプリケーションも作成し、査定サポートシステムとして用意している。車種ごとの注意ポイントや判断しにくい箇所を紹介。また、問い合わせ用のホットラインも設けるなど手厚いフォロー体制も整えている。
府中査定研修センターは、web上に研修スケジュールを開示し、エントリーしやすい環境を整えた。通常、1回の研修で5名から10名を対象に研修を実施。今までとは異なり、1社に対しての研修ではなく人数制にすることで、間口を広げ受講しやすい環境を用意した。また、同センターは教材車を6台用意。教材車も順次入れ替え、修復の程度や状態が異なる教材車を通じて実践に即した研修を行っていく。開設から間もないが既に研修申し込みを受けており、府中だけではなく全国を対象とした出張研修も行っている。
将来的には同様の研修センターを主要都市に常設し、より細かいニーズに応えていく考えだ。
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