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茨城大学大学院理工学研究科の鈴木智也教授がAI(人口知能)やデータサイエンスを利用して金融や医療、中古車、不動産など様々な分野での機械学習に関するアドバイザリー業務を主としたベンチャー企業を設立した。
機械学習や金融工学を専門としている鈴木教授は、昨年金融市場の価格変動データをAIの集団学習で分析して投資対象銘柄を選び出すシミュレーションモデルを構築し、国際的な賞であるIFTA国際連盟賞を受賞した。
このモデルをはじめとした鈴木教授の知見や技術は金融分野に留まらず、様々な分野の応用も期待されることから、茨城大学研究・産学官連携機構(尾崎久記機構長)では、事業化のための積極的な支援を行ってきた。
このほど鈴木教授が設立した「Collabwiz(コラボウィズ)株式会社」では、AIやデータサイエンスを利用し、企業の技術支援、商品の共同開発、セミナー、出版など幅広い活動を展開し、技術の進展と地域経済の発展に貢献していく考えだ。
茨城大学では、これまでも教員などの研究成果の事業化支援を強化しており、今回同学教員によるベンチャー企業の設立は2011年1月以来、7年ぶりで8社目となる。
鈴木教授は会見で「AIは万能ではないが条件が整えば、データに隠れた未開の法則を発見できたり、疲労による見落としも無く、絶え間ないデータ処理が可能である。様々な分野で成功事例を積み重ねたい」と話した。
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