車両のチェック時に遭遇する“あるある”その③『ドアが開かない!』 - グーネット自動車流通

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車両のチェック時に遭遇する“あるある”その③『ドアが開かない!』

整備 2018年05月08日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 今回紹介する“あるある”は、出張査定で遭遇する頻度がかなり高く、検査に慣れている私達でも対応に困るケースです。

『ドアが開かない!』
 これは前回までご紹介してきた『開け方』がわからないわけでなく、狭い場所に車が駐車されていてドアが開かないケースです。普通に考えると『車両がチェックしやすいよう、車を移動すればよいだけでは?』と思われがちですが、出張査定において全てが上手く対応できるわけではありません。特に運転席側のドアは何とか開けられても、助手席側のドアはほとんど開けられないという状況が多いといえます。

“開ける目的を考える”
 ドアを開ける第一の目的は、側面エリアの修復歴チェックを行うためです。そして側面エリアの主なる骨格部位は“ピラー”です。これらピラーに修復歴基準に該当するような瑕疵が無いか?のヒントになるのがドアの状態です。ドアに板金塗装跡や交換歴が見つかればより疑いが強まるわけです。つまりドアの状態は、あくまでも“目安”程度のものなので、ここはピラーをどのように確認すればよいか?の策を考えるようにしましょう。

対応①反対側下からの確認
 ピラーの交換歴をチェックする際に有効なのが、下側からの確認です。 現在市販されている車の多くは、サイドボディが一体成型されています。 その為、ピラーを交換するには下部に位置するステップエリアで切断することが多いので、ステップ部分の溶接跡をチェックすればある程度見極められます。画像①②のようにステップ裏側にある溶接跡は、表側に比べると見極めやすいのですが、かなり距離があるのでライトを利用しましょう。この方法は、サイドカバーが装着されてステップが隠れてしまっている車をチェックするのにも有効です。

対応②車内側からの確認
 ドアが少しだけ開けることができるのなら、車内側から確認できる場所もあります。それは“ドアヒンジ取り付け部付近”です。ドア側から入力した衝撃エネルギーは、このヒンジを経由してピラーへとダメージが波及していきます。ドアが開く側のヒンジ取り付け部と比較し、不自然に隙間が開いているようであれば、損傷している可能性が高くなります(画像③)。いずれにしてもドアをぶつけて傷つけないよう確認の際には十分ご注意ください。

 
【おまけ】
 今までに数多くの車を検査してきましたが、ドアの開け方が全くわからなかったモデルはこれ以外ありません。ドア本体およびその周辺にに開閉ノブやスイッチが設置されていないのがこの“マクラーレン・MP4‐12C”。さて、どのようにすれば開くでしょうか?(キーレスはありますが、ロック解除ができるだけで、開ける方法は他にあります)






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