【車両見極めのポイント】間違いやすい【溶接部位】の確認④その1 - グーネット自動車流通

2018年(平成30年)8月21日 [火曜日] 大安 |  サイトマップ サイトマップ

【車両見極めのポイント】間違いやすい【溶接部位】の確認④その1

整備 2017年12月08日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 溶接装着部位のチェックは、隣接部位との接合部分を確認することが基本です。普段正しいと思って確認している接合部分でも、状況によっては不適切なケースもあります。第四回は、骨格部位のひとつであるフロントクロスメンバーの事例をご紹介します。

【フロントクロスメンバー周辺の構造】
 フロントクロスメンバーは、サイドメンバーやラジエータコアサポート等の隣接部位と溶接装着されている骨格部位です。その為、フロントクロスメンバーの交換歴を判断するには、その接合部の溶接跡をチェックすることが重要となります。しかしながら、この確認すべき接合部は、交換のパターンによって最適場所が異なります。

パターン①【単体交換】
 フロントクロスメンバーが単体で交換されている(ラジエータコアサポートは交換無し)場合、図①のようにA~Dの接合部が再溶接されます。通常サイドメンバーとの接合部(AおよびD)は、バンパー正面のダクト部側から覗き込まないと確認ができないのに対し、左右ラジエータコアサポートとの接合部(BまたはC)は、エンジンルーム上側から見下ろすことでも確認ができることが多い接合部となります。その為、フロントクロスメンバーの単体交換チェックは、BまたはCの接合部で判断することが最適といえます。

パターン②【アッセンブリー交換】
 フロントクロスメンバーは、ラジエータコアサポートと同時に交換修理されることが多い為、交換部品の供給においてもラジエータコアサポートと接合された【セット状態】で販売もされています。こうしたセット部品で交換された場合(図②)、パターン①で最適とされたBおよびCの接合部が、判断材料として【不適切】な場所に変わってしまいます。これはBおよびCの接合部が純正スポット溶接で接合されている為であり、【交換歴無し】と、誤認してしまう可能性があるからです。日頃BおよびCの接合部だけで交換歴のチェックをされている方は、こうしたアッセンブリー交換を見逃してしまうリスクがあります。このような誤認を防ぐ為には、「サイドメンバーとの接合部(AまたはD)を確認する」 または、「ラジエータコアサポートとの接合部(BおよびC)に純正スポット溶接跡を確認した際、ラジエータコアサポートと隣接する他部位との接合部(E~H)を確認する」など様々な接合部を確認することが求められます。一見すると面倒に思えますが、この「各接合部を確認する」習慣が備われば、初めて査定するモデルでも構造をすぐに把握することが可能になります。
(次号へ続く)





  

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