【車両見極めのポイント】間違いやすい「溶接部位」の確認③ - グーネット自動車流通

2018年(平成30年)8月20日 [月曜日] 仏滅 |  サイトマップ サイトマップ

【車両見極めのポイント】間違いやすい「溶接部位」の確認③

整備 2017年11月10日
株式会社ジャッジメント 取締役 橋本剛
会社名:ジャッジメント

 溶接装着部位のチェックは、隣接部位との接合部分を確認することが基本です。普段正しいと思って確認している接合部分でも、車によっては不適切なケースもあります。 第三回は、リヤフェンダーの事例をご紹介します。

「リヤフェンダー」 別名“クォーターパネル”とも呼ばれる溶接装着部位です。外側を覆う“外板部位”ですが、溶接装着されているので、交換歴があるとオークション評価点が低くなります。そのため査定現場では、見逃せない部位となります。自分自身ではしっかりと確認したつもりでも、オークション出品時に“リヤフェンダー交換歴有り”と判定されるケースが多く見受けられるのもこの部位。それはいったいどうしてなのでしょうか。

【リヤフェンダー周辺の構造】
 現在市販されているモデルの大半は、リヤフェンダーを含むサイドエリアが、一枚の鋼板で一体成型されています。こうした構造の場合、リヤフェンダーエリアは、ステップやルーフサイドレールとの境界(接合部)は存在せず、内側の骨格部位、そしてリヤエンドパネルとのみ接合されています(画像②赤部分)。リヤフェンダー部分全体を交換するならば、まずこの赤い部分に打たれたスポット溶接を外し、ステップ付近、そしてリヤロックピラー周辺で切断しなければなりません(画像②赤点線)。こうした全体交換(交換パターン①)の印象が強い為、査定現場ではリヤドア開口部のリヤロックピラー周辺のウェザーストリップを外して溶接跡を確認することが定番となっています(画像①)。 

【リヤフェンダーはここを見る】
 しかし、リヤロックピラー周辺の溶接跡を確認するだけでは、不十分なケースもあります。それが交換パターン②の「一部カット交換」です。イラストでもわかるように、リヤドア開口部周辺は、数多くの「プレスライン」が集結しているエリアとなります。車が曲がる際の巻き込みによって損傷してしまうこのエリアは、板金修理だとプレスラインの復元が難しいといわれています。そこで損傷した部分だけをカット交換して復元修理がされているケースが意外と多いのです。こうしたカット交換がされた場合、リヤロックピラー付近の溶接跡をいくら確認しても再溶接跡を発見することができません。そこで徹底したいのが、ドア開口部の下エリア(交換パターン②青矢印)にある溶接跡の確認。ここをチェックすることで全体交換、カット交換の両方に対応することが可能となります。これまでリヤフェンダー交換の見落としで苦い経験をされてきた方には、ぜひおすすめしたいポイントです。









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