【トップインタビュー】ホンダユーテック 伊藤哲也社長に聞く - グーネット自動車流通

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【トップインタビュー】ホンダユーテック 伊藤哲也社長に聞く

ひと 2017年09月08日
ホンダグループの中古車領域を担う会社に
会社名:ホンダユーテック

 ホンダ販社の良質な出品車を求めるバイヤーが多数来場し、毎開催高成約率を記録しているホンダオートオークション。同AAを運営するホンダユーテックの社長に就任し3年目を迎える伊藤哲也社長は、同社が目指す方向性を明確に打ち出し、邁進している。その目指す方向性とその取組み、事業の状況について伊藤社長に話を聞いた。(齊藤寛英)

◼︎「役割」と「事業性」の両立を目指す
 ホンダユーテックが目指す方向性として「役割」と「事業性」の両立を掲げている。「役割」はホンダグループにおける中古車領域での支援であり、「事業性」は企業としての売上利益の追求となる。ただ、「事業性」に拘ると目指すべき方向が見えなくなる。大事なのは「役割」を果たすこと。特にホンダ販社の小売販売を上げ、管理ユーザーを増やし、中古車の収益を上げることが、「事業性」の達成に繋がると考えている。従って出品台数の追求ではなく、ホンダ販社の「ビジネスサポート」を如何に推進できるかが大切。
 今期、ホンダは「ブランドの向上」を掲げているが、ホンダユーテックも同じ。中身を追求していく。ホンダユーテック全社大会において自分達の「役割」は浸透したと考えている。一方で我々は事業をやっている。そのバランスが大事。今期は地固めの年として、中身を充実させる。同じ出品1台でもビジネスサポートを通じての1台は違う。数字上の1台は同じだが、内容が違う1台を目指していく。

◼︎利便性を高め、強みを追求
 4月—6月は前年実績を上回っており「事業性」は順調。落札店の皆様にも中身の濃い1台を落札していただいている。今期の取組みとして出品車のWeb公開を土曜日から金曜日の朝に早めた。開催日の月曜まで下見のできる時間が増えた。結果、アクセス件数も増えており、落札店にも評価をいただいている。
 また、東京会場の瑞穂サテライトから小川サテライトに移転開設することで更なる充実が図れる。サテライトの「事業性」が向上すれば今後の展開も考えられる。展開するとしたら、今の御殿場サテライトが理想的なモデルとなる。販社の施設を活用し開催することで陸送等の経費節減やタイムリーな出品など、販社にも利用いただきやすくメリットもある。御殿場サテライトの落札価格も常設会場と比べても遜色なく、結果も出ている。H@liveの接続先拡大により、落札店も増えている。ホンダオートオークションの強みはモノの良さ、販社に限定された出品、検査精度の高さであり、それぞれを評価いただき、高成約率を残せていている。

◼︎信頼が「ブランド」を創る
 ホンダ販社の下取車に対して小売提案、出品提案をしている。販社の立場に立って提案することで信頼を得られる。自社のことだけではなく、ホンダグループとして一体の視点を持つことが大切。現場に行くと信頼の大切さがよく分かる。オークション会場で調整室に入り見ていると、信頼されるエリア担当は全部任せられている。大袈裟に聞こえるかもしれないが販社から信頼を得ているのを見ると涙が出る。スタッフがお客様に真摯に向き合っているからこそ信頼が生まれ、深まる。

◼︎ホンダグループとしての取り組み
 「A—STYLE」第2弾として8月19日より、施策をホンダアクセスと一緒に行う。グループメリットを活かすことがホンダユーテックの存在価値。グループ会社としてグループにどれだけ貢献できるかが大事。グループ内で存在価値を高めることでスタッフの活性化とモチベーションの向上に繋がる。ホンダユーテックはホンダグループ国内の中古車施策を担っている仕事。こんな素晴らしい仕事をしていることに誇りに感じる。ホンダユーテックで働くことは自分にとって夢の一つであった。

◼︎ビジネスサポートを通じて中古車のプロに
 今まで14項目あった中古車領域のサポート項目に、「BS11(ビジネスサポートイレブン)」を新しく加え、25項目となった。各会場が独自で動いていたものを体系立てた。ビジネスサポート25項目が基本。
 販社から社内研修を行いたい等のビジネスサポートの要望もいただいている。25項目をマスターした32名のエリア担当が本格的に活動できるようになった時は、ホンダ、ホンダユーテックの宝になる。
 ビジネスサポートに基づいたコンサルティングも九州会場を先駆けに2月から全会場も同時にスタートした。6月から勉強会も行い、事例を共有し検証を重ねている。行動の全てが実際に起きたこととしての好事例であり、結果的に販社に何かを学んでもらえる。これは販社にとって大きなメリットである。
 中古車領域のアドバイスをできるのは我々しかいない。昔は本田技研の中古車部門に全国各地を統括する地区マネージャーがいたが、今はいない。現場を知っている我々の存在は大きい。
 如何に新たな人材から中古車領域のプロを引き上げていくか。幸いにもホンダユーテックにはオートテラスがあり、若い人材が多い。サービス職で入社した新人も自ら営業職を希望するなど、人材育成も順調。

◼︎ホンダイズムの継承と進化
 本田宗一郎の言葉である「動くに『にんべん』がつくと『働く』。動くはただ動く。『働く』は人が介し、何かしら物を考え動かすこと」を新入社員にも言っている。「動いているだけの人間になるな。動くだけは誰でもできる。なぜ、動くに『人』が付くのかを考える」と。こうしてホンダイズムは脈々と受け継がれ、人を介して進化させ変わってゆく。
 仕事のできる人間はその瞬間、瞬間に全くの素人になれるどうかが肝要。相手から話を全部聞き出すことが大切であり、そのためには素人になりきり、真っ新で話を聞けるか否かが大切。相手が知っていることを聞き、それを人に伝えることは自らの知識となる。

◼︎存在を期待される企業に
 来期は地域社会に貢献することにも取組んでいきたい。企業は地域貢献をすることで認められ、存在を期待される企業になる。本田技研の30年ビジョンを受け、当社も2030年ビジョンを作っている。存在を期待される企業となることで、社会から必要とされる会社になる。

【略歴】
伊藤哲也(いとう・てつや)、58才

 経歴
昭和57年4月:本田技研工業株式会社 入社
昭和57年9月:認定技術部鈴鹿 完成車整備二課
昭和62年3月:本社 国内サービス部 業務室
平成9年2月:日本本部 国内四輪本部 販売部 80推進プロジェクト
平成15年9月:日本営業本部 四輪営業統括部 CS販売業務課長
平成18年4月:沖縄ホンダ株式会社 代表取締役社長出向
平成21年4月:本田技研工業株式会社 中部ブロック 統括長
平成23年4月:株式会社ホンダカーズ横浜 常務取締役 出向
平成24年1月:株式会社ホンダカーズ静岡西 代表取締役社長 出向
平成27年4月:株式会社ホンダユーテック 社長付 転籍
平成27年6月:株式会社ホンダユーテック 代表取締役社長就任

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直近価格が500千円以上

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