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今年の6月に一般社団法人日本オートオークション協議会の会長に就任した荒井商事・荒井寿一会長。業界を横断する団体組織のトップとして、人柄、顔の広さと行動力からも適任との声も周囲から上がる。業界を取り巻く環境が変わる中、消費者保護と業界の健全な発展のためには「業界の一致結束が必要」と唱える荒井会長に今後の事業運営について話を聞いた。(聞き手:齊藤寛英)
◼︎歴史を踏襲しつつ更なる発展を
1997年10月、メーター巻戻し問題検討会として初会合の場が持たれた。一年後となる1998年10月に消費者保護と業界の健全な発展を目的にNAKの母体となるオークション事業者連絡協議会を設立。2001年4月に現在の形となる日本オートオークション協議会の設立となった。メーター巻戻しについて初会合の場を持った時から今年で20年が経過した。その間、「走行メーター管理システム」を開発し、オークション事業者間のネットワークを構築し運営するとともにオークション事業者を取り巻く各種課題に取り組んできた。「走行メーター管理システム」により、オートオークション会場に出品される中古車から走行距離メーターに関する不正車両を締出し、このような車両を出品する事業者を排除することを通じて、不正行為を未然に防止する上でオークション事業者をはじめ、消費者にとっても欠かせない組織になった。
NAKの会長職はメーカー系・JU・企業系のオークション業界を代表する錚々たるメンバーが歴任してきた。そのNAK会長に就任するのは、大変名誉なこと。歴代会長が築き上げてきた流れを踏襲し、業界健全化、発展に向け更なる努力をしていきたい。
◼︎より存在価値を高める活動を
一方でNAK発足当時から20年が経過し、社会情勢や車業界を取り巻く環境も大きく変わっており、NAKとしても対応すべき課題がある。今年度に取り組む課題として具体的には、走行メーター管理システムの適正な運営をはじめ、蓄積データの有効活用ならびに保全強化、修復歴判定基準の検討、自動車リサイクル法への業界対応、会場運営に寄与する有効情報の共有化、組織の充実を掲げている。
中でも修復歴判定基準の検討では、自動車公正取引協議会と日本自動車査定協会と情報交換を行い、共有の認識が持てるよう取組みを継続し、今期中に合意点を見出したい。自動車リサイクル法への業界対応もELVリサイクル機構との協議を重ね、自主的な取組みを継続していく。AA会場運営に寄与する有効情報の共有化では、新システムの運用にあたりプライバシーポリシーの見直し等、運営委員会を中心として具体的に健闘している。
荒井会長は「今後もオークション事業者の方々から広く意見を聞き、消費者保護と業界の健全な発展のために課題解決をはじめ、NAKの存在価値を上げる活動に尽力する」としている。
【プロフィール】
名 前:荒井寿一(あらい・じゅいち)
1953年12月10日生、63才、神奈川県平塚市出身、
慶應義塾大学大学院卒
趣味:俳句・海外旅行
好きな言葉:一期一会
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