- 【特集】 2022年の振り返りと今後の展望 2023年01月26日 プロトコーポレーション
- 12月鉄スクラップ市況情報 2023年01月19日 日本鉄リサイクル工業会
- 11月鉄スクラップ市況情報 2022年12月05日 日本鉄リサイクル工業会
- 7月鉄スクラップ市況情報 2022年08月02日 日本鉄リサイクル工業会
- 5月鉄スクラップ市況情報 2022年06月06日 日本鉄リサイクル工業会
日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は12月1日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。11月の国内鉄スクラップ相場は、約4ヵ月にわたる下落にようやく歯止めがかかり、全国的に底入れ機運を高めた。月初に一段安が進んで以降は各地とも落ち着きを見せ、月末には一部地域で小幅反発した。月末時点のH2炉前価格は関東で1万4000~1万5000円程度、関西で1万4500~1万5500円程度と、ともに前月末と比べほぼ横這い推移している。
海外では鉄スクラップ急落の主因となった中国産ビレット価格が下げ渋りの様相を呈したほか、トルコ向け欧米スクラップ成約では前月比30ドル規模の値戻しが進んだ。外部環境の好転を背景に日本では台湾やベトナム向け輸出価格が上昇に転じ、国内市況の下げ止まりにつながった。
一方で、国内電炉メーカーの生産意欲は依然として低いままで、主要輸出先である韓国需要家の購入意欲も今なお低迷している。鉄鉱石スポット価格は2008年の金融危機後の最安値を更新して12月を迎えており、鉄スクラップ相場の先行きにも慎重な見方が根強く残っている。
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