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自動車事故対策機構(NASVA)はこのほど、2014年度前期の予防安全性能アセスメントを実施。10月23日に試験結果を発表するとともに、日本自動車研究所(JARI、茨城県つくば市)で公開デモ試験を開催した。
今回が初の実施となる予防安全性能アセスメントでは、前方車両に対する被害軽減ブレーキおよび車線はみだし警報の性能をテスト。前者では、停止および20km/hで走行する模擬車両(ターゲット)の後方に試験車を10~60km/hの5km/h刻みで接近させ、被害軽減ブレーキによる衝突時の速度低減率を計測し、衝突を回避した場合は当該速度域に配点された満点が与えられる。割り当て点数は32点。
後者では、試験車を60または70km/hで走行させ、車線から逸脱しそうになった際または逸脱した後、一定の範囲内で警報が作動するかをテスト。より低い速度から警報した車両に高い得点が与えられる。割り当て点数は8点。
総計40点満点で評価され、合計点が2点以上の車両はJNCAP「先進安全車(ASV)」、12点以上の車両には「先進安全車プラス(ASV+)」として認定される。
2014年度前期の同アセスメントでは8メーカー27車種が評価され、レクサスLS、日産スカイライン、スバル・レヴォーグ/WRXが40点満点を獲得した。
公開デモ試験前の記者会見で、国土交通省自動車局の和迩健二次長は、「交通事故死者数は近年減少傾向にあるが、2013年は4,373人と依然多い。そのため自動車アセスメントでは開始以来20年間、試験項目を徐々に充実させ、2014年度前期からは予防安全性能アセスメントを開始した。その間に自動車の安全性能は大幅に向上しており、今後も安全な自動車の普及・認知度向上に努めていきたい」と、自動車アセスメント実施・継続の意義を強調している。
なお、予防安全性能アセスメントには今後、2015年度にアラウンドビューモニター、2016年度には歩行者に対する被害軽減ブレーキのテストが追加される予定。
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