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スマートフォン(スマホ)は、私達の生活や仕事を激変させたガジェットですが、査定検査の現場でも例外ではありません。皆様もスマホの様々な機能を業務に活用しているかと存じますが、今回は査定現場でも生かせる便利な機能をご紹介します。
●スマホに査定検査ツールを集約
かつて査定検査で必要な“3種の神器”といえば、①査定票を挟むバインダー、②隙間を照らすハンディライト、③部位の裏側を映す小型ミラーでした。
それが現在では“AA相場データと連動した査定アプリ”をスマホにインストールし、そこへ査定データを入力。
少し暗い場所は、スマホのライトで照らすといった具合です。
事実、私達が行う検査研修でも参加される多くの方がスマホライトで実車確認をされています。
実際には光度の高いLEDハンディライトを推奨していますが、難しいようであればスマホのライトでもなんとか状態確認は行えます。
●ミラーの代用機能
そして3種の神器のひとつ“小型ミラー”は、スマホの“インカメラ”で対応可能です。
そもそも、なぜミラーを使用するのか?
主な確認項目は、
①ステップのフランジ部分にフレーム修正機痕がないか?
②溶接装着部位の接合確認
となります。カバーで覆われたステップフランジ部の場合、フレーム修正機痕をチェックするにはミラーで裏面を映す必要があります。
また、ステップまで板金修正されている場合には、表面の修正機痕が消えてしまうこともあるので裏面(画像①)の確認は欠かせません。
●裏側の方が見極めしやすい
骨格部位を含めた溶接装着部位の場合、溶接部分の裏側は、表面と比べて良好に仕上げることが難しく、わかりやすい痕跡になってしまう傾向があります。査定検査の現場では、表面で見極めが難しくても、ミラーで裏面を確認したらすぐにわかったというケースが多くみられます。
こうした確認をスマホのインカメラで代用することでツールをひとつ削減することができるのです。
最近ではラジエータコアサポート裏面に貼られた製造ラベルをインカメラで撮影して確認するケースもあります(画像②③参照)
実際ミラーに映すと逆さ文字になってしまうのに対し、スマホ画像だと反転で読み取りしやすくなります。
私達のように検査に“特化した”業務では、スマホ機能では少し物足りない部分も否めないですが、それでもひとつで何役もこなせる心強いガジェットといえるでしょう。
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