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NAK(日本オートオークション協議会・荒井寿一会長)は9月14日から20日までの日程で、ロサンゼルスの中古自動車流通市場を視察した。今回の視察は、オークション会場の代表者、NAK関係者、マスコミなど19名が参加した。現地では、日本貿易振興機構(JETRO)ロサンゼルス事務所ならびにIDOM米国事業開発室チームリーダーの許哲氏とブリーフィングを行ったほか、米国最大の中古車オークショングループであるCOXファミリーのマンハイムオークション、現地で注目されているディーラー(マツダオブオレンジ、リバーサイドホンダ)を視察訪問した。
【ロサンゼルスの経済について】
カリフォルニア州の人口は全米最多の3903万人で世界第5位の経済規模を誇り、GDPは約3兆5981億ドル(日本円で約518兆1264億円)である。中でもロサンゼルス都市圏(LA群+オレンジ郡)は1287万人でグーグルなど500社以上のテック企業が集積されたエリアである。
【米国最大の中古車オークションの現状】
米国最大の中古車オークショングループであるCOXファミリーのマンハイムオークションはアメリカ合衆国カリフォルニア州のリバーサイドに位置し、敷地面積は250エーカー(約30万坪)の広大な会場である。オークションは14レーンで毎週2500台~4000台規模が出品されており、コロナ過以降は7~8割がオンラインで成約されている。特徴としては、EV車に対応するために32箇所もの充電ステーションを設備し、広大な敷地で車両を特定するために出品車すべてにGPS(OBDトラッカー)を設置している。また、BMWやフォルクスワーゲン専用のボディショップがあり、リペアやパーツ交換なども対応している。さらに、出品車の画像を50枚自動撮影できるトンネル型の撮影ブースも導入に向け準備を進めている。
【米国の中古車販売の現状】
今回視察したのはマツダとホンダディーラーの2社であり、いずれも新車と中古車を併売していた。特徴としては特定の年式や走行距離、また多数の車両チェックを通過した品質の高い車両のみを対象としたCPOと呼ばれる中古車の販売が好調であった。米国ではここ数年で新車価格が高騰しており、高品質な中古車であるCPOを購入するユーザーが増えている。CPO購入ユーザーに対しては定期的なフォローを行っており、顧客定着率も高く、将来的に新車にスイッチするユーザーも多いという。2024年の米国全体における新車販売台数は1600万台前後が予測されているが、中古車においては年間3700万台が販売されている。中古車市場は2027年に向けて1兆ドル(日本円で約145兆円)以上に成長すると予測されており、特にSUVやトラックが伸びるのではないかとの声が多い。
【視察を終えて】
米国では中古車に対する抵抗感を抱くユーザーは少ない。整備や保証などのアフターサービスが充実していることは勿論であるが、中古車でも売却時のリセールバリューが高いことも人気の理由として挙げられる。また、中古車販売における1台あたりの粗利が高いことにも驚いた(米国で有名なカーディーラーでは1台あたり2000ドル(日本円で約29万円)を超える)。生活者が求める価値をしっかりと提供できればビジネスチャンスを拡大できる可能性が大いにあることを今回の視察を通じて垣間見た気がする。(取材レポート・松沢章博)
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