令和最新版【査定検査ガイド】㉙多重被災車の出現 - グーネット自動車流通

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令和最新版【査定検査ガイド】㉙多重被災車の出現

整備 2024年09月24日
会社名:ジャッジメント

 かつては数年に一度の頻度だった『雹による大規模被害』も、今では毎年のように各地域で発生し、その対応に苦慮する方々も多く見られます。異常気象が“異常”でなくなっている令和の時代、査定検査の現場では、これまで想定していなかった車両に遭遇する機会も生まれています。

●一見すると雹害被災車のようだが・・・
 雹による被害を受けた車両は、ボンネット・ルーフ・トランクのような“上面パネル”を中心に無数のへこみが生じてしまいます。
 近年では気象変動の影響により雹が降ることも珍しくありません。
 さらに懸念されるのは、雹が“都市部”でも発生するようになっている点。
 自動車保有数や交通量の多い都市部で雹が降ってしまうと、被害に遭う車両が大量に発生することは容易に想像できます。
 こうした被害が毎年繰り返されている結果、査定検査の現場では『多重被災車』にも遭遇するようになりました。
 “雹害にあった車両が、修理後に再度雹害に遭ってしまう”
 “一見すると雹害現状だが、よく確認してみるとルーフパネル・ボンネットが既に交換修理されていた”
 といったケースです。
 こうした車両は修復歴(ルーフ交換歴の場合)+雹害現状となる為、値付けも難しくなります。

●初見の印象に惑わされない
 画像①②は典型的な雹害車両です。
 こうした“雹害現状車”であれば、査定時にも見落とす可能性は低いはず。
 ただ、ここで注意したいのが、前述した“雹害修理済み車両”の存在。
 初見の状態のみでチェックを済ませてしまうと、外板修理跡を見逃す恐れがあります。
 これからの時代は、“外観の綺麗さ”だけでなく“外観の雹害跡”にも惑わされない慎重さが査定現場で求められてきます。

●多重被災車は高額車両が多い
 低年式、過走行、中古車輸出で人気・・・、このようなモデルであれば、たとえルーフ交換歴を見落としても査定損失を防げるかもしれません(相場が安定している為)。
 しかし厄介なのは、多重被災車の多くは高年式、高額車両である点。
 実際にここ2~3年の間に雹害に遭った高額車両(とくに輸入車ブランド)は、100万円以上の費用をかけて加修を施しています。
 “高額な加修費をかける価値がある”
 こうした車両は、当然査定価格も高額になるので“価格のブレ幅”も大きくなります。
 令和時代の査定は、こうした気候変動にも適応していく必要があります。



 




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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること