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日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は10月3日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。4月下旬をピークに値下げに転じた国内鉄スクラップ市況は、7月にかけて下げ基調が続いたが、8月中旬に急反発を見せた。9月も需給タイト感が残り上旬にかけて堅調な推移となっていたが、海外からの引き合いが後退したこともあり中旬以降は強弱が混在する展開になった。9月末のH2炉前価格は、関東が5万~5万1500円、関西が4万9500~5万1500円になった。9月下旬の下げ幅が小幅にとどまったことでいずれも前月末比約4000円高い。
日本の価格は海外相場と比較して割高感があり、海外からの日本産スクラップに対する引き合いは後退した。内外価格差のひとつの理由としては、大手電炉の輸出に対抗した国内価格維持の姿勢が挙げられる。
また、足元相場は弱いが市中発生や荷動きは必ずしも芳しくなく、相場と荷動きの不一致が起きていることが今後の相場の方向性に不透明感を与えている。
一方、カーボンニュートラルで注目される日本の高炉の購入量及び中国の輸入量は大方の予想に反し今年も伸びておらず、将来どのタイミングで増えるのかが注目されている。
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