【BUDDICA連載】Vol.2「ビジョンの浸透」 - グーネット自動車流通

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【BUDDICA連載】Vol.2「ビジョンの浸透」

コラム 2022年10月25日
バディカ代表取締役・中野優作氏によるコラム連載

「慢性的な社員不足だが、募集しても来ない」
「入社してもすぐに退職してしまう」
「社員が思うように動いてくれない」
「言われた事しかやらず、オーナーシップが足りない」
こういった話を頻繁に耳にします。

「人」の問題は経営者やマネージャーには永遠のテーマですよね。
採用や離職の相談を受ける事が多くなってきましたが、そういった経営者の方は「ビジョンマップ」を作成されるといいかもしれません。

ビジョンマップ?
難しい事を言い始めたな。俺らはIT企業じゃないんだよ。こう思われたかもしれません。
私に相談されたほとんどの人がこういう反応をされていました。

大聖堂の話はご存知でしょうか?レンガ職人に仕事をさせる2パターンのリーダーがいます。どちらがより現場のやる気が湧くか想像して下さい。

「今日からここでレンガを積んでおいてください。サボれば、厳しい罰があるから真面目にやりなさい。頑張れば報酬は弾みますよ」
と指示された場合と、

「俺たちは、これまで誰も作った事のない、1000年続く大聖堂を作るんだ。誰もやった事のない、その偉業を成し遂げる為に君の力を貸してほしい。1つ1つのレンガに心を込めて作り上げよう。君にしか出来ない仕事を見せてくれ」と自分の力を求められた場合、どちらがやりがいを感じるでしょうか?

答えはもちろん、後者ですよね。

大きなビジョンがあって、社員がやりがいを感じられると1つ1つの仕事の質が上がり、社員の主体性を生み出します。何より楽しい。それがお客様に伝わり、口コミやリピートにつながります。

このレンガ職人と同じ効果を狙うために必要なのがビジョンマップです。ビジョンマップとは文字通り、ビジョン達成の為の地図です。経営者や社員が迷わないように、何をやるためのチームなのかを書き記しておきます。

弊社の社員はパート合わせて40人です。創業5年で40人の採用は驚かれますが、退職者は4名しかいません。急成長しているベンチャーでは少ない方だと思いますが、これらは、弊社のビジョンマップが大きく関係しています。

弊社のビジョン、ミッション、バリューをご紹介します。

ビジョン(企業のゴール)
流通革命で人々を幸せにする
ユーザーの利便性を最大化する為、もっと自由に、いつでも、どこでも売買できるプラットフォームを構築する。
圧倒的努力とスピードで時代の変化に対応し、これまでの常識に囚われないイノベーションを生み出し続ける。

ミッション(事業の目的)
車屋2.0
日本最大1000台の展示場を作り、全てのサービスを開放する。
在庫、サービスをシェアリングし、全ての事業者と共闘できるプラットフォームを構築する。
その為に我々は信頼を勝ち取りながら実績を上げ、自らを高める努力を惜しまない。個人の成長が会社の成長である。

バリュー(企業の価値観)
いつまでも変わらない事は変わり続けること
圧倒的努力で目指したものを掴み取る
スピード!どこよりも早く
プロフェッショナルであるための成長努力を惜しまない
魂は売らない

事業の目的を明確にし、それを成し遂げるために集まってきたメンバーです。だから企業の価値観が合わない人はこのチームには入れません。どんなに売上を上げる人でも絶対に採用しませんから、当然離職率は下がります。
経営判断に迷った時は、この決定は流通革命に繋がってるか?で判断します。
採用も、出店も、販売も買取りも、全てこのビジョンマップに従って判断します。

「こんな大層なビジョンなんて実現できなきゃ意味ないだろう」とよく言われます。
もちろん、必ず成し遂げるつもりですが、ビジョンはそもそもそういうものじゃない。
今世界経済をけん引する「GAFAM」のビジョンが達成されたか?考えてみるといいと思います。いつまでも達成されていませんが、社員は自社のビジョンに誇りをもってイキイキと働いています。

ビジョンの重要性についてはジム・コリンズの「ビジョナリーカンパニー」を読むと良いと思います。
時を告げる者より、時計を作ることの重要性を書いた本ですが、世界中の革新的で優秀な会社を調査した結果、どこの会社もビジョンがカルト集団のように浸透していたが、ビジョンそのものに相関性が全くなかったという事が書かれています。
私も創業時はこの本を大変参考にしました。また、最近ではビジョンマップ作成のお手伝いをしてくれる素晴らしい会社も沢山あります。自分達だけで難しければ、そういう会社の力を借りてもいいでしょう。別の会社に生まれ変わるぐらいのリニューアルが可能です。

何もかもが凄まじいスピードで変化する時代です。
情報が溢れ、これまでの常識が非常識となり、何を信じていいのか社員も不安でたまらないことでしょう。社員や自分自身が迷わないための「経営の地図」の作成を検討されてはいかがでしょうか。

【プロフォール】
中野優作(なかの・ゆうさく)氏。1982年3月香川県さぬき市生まれ、40歳。バディカ代表取締役社長。中古車小売り大手で数万台を超える実戦経験で手腕を発揮したのち、2017年同社創業。最大手業販サイト、オートサーバーで「5ツ星認定」を受け、22年度「販売台数ナンバー1」(全国会員7万社中)に。「車の流通をもっと自由に、なめらかに」というミッションを持ち、圧倒的な努力と情熱で挑戦する。地元・香川の3店舗と兵庫県、岡山県、千葉県に6店舗を構えるほか、九州エリアへの出店も計画中の成長企業。趣味は「筋トレ」というストイックな側面は、事業への熱意や意識の高さにも通じる。

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【対象評価点】

4、4.5点

【抽出価格条件】

直近価格が500千円以上

【抽出台数条件】

毎月50台以上の流通が過去6ヶ月連続していること