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日本鉄リサイクル工業会(東京都新宿区)は5月2日、国内の鉄スクラップマーケット情報を発表した。2月末のロシアのウクライナ侵攻をきっかけとして世界的にさらに急騰した鉄スクラップ相場は、日本国内においては4月を迎えてもその勢いは衰えず値上がりが認められる。月末の関東地区のH2炉前価格は前月比2000円アップの6万5500~6万6500円、関西でも2000円前後高い6万6000~6万7500円となっている。
しかし、ウクライナ危機2か月以上が経過し、鉄スクラップ価格の領域でも徐々に高値修正の動きが出始め、米国内のコンポジット価格をはじめとし米国産のトルコ向けHMS価格は値下がりしている。一方の日本国内は、130円/ドルとなった円安基調と大型連休を控えての需要家の積極購入姿勢の影響で需給タイトな状況は継続しており、高値が維持されている。
月末を迎え、日本産鉄スクラップの割高感やフレート高から韓国、ベトナム向けの輸出成約が出来にくい状況にあり、輸出向けFAS価格は国内炉前向け価格より低位となるなど、連休を挟んで弱気要因も散見される。
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