川崎大輔のアセアン人材コラム⑩ - グーネット自動車流通

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川崎大輔のアセアン人材コラム⑩

コラム 2022年04月25日
外国人の受け入れには大切な意思統一
会社名:アセアンカービジネスキャリア
シー氏と玉木社長

シー氏と玉木社長

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 玉木社長は「初めて会社で外国人を受け入れる時に『将来の人材不足感から外国人と一緒に働くことになる』という経営陣の意思統一はとても重要だと感じました。それがスタッフにも伝わっていきます。だから現場も大変だけど支えてくれるのだと思っています」と言う。現場の理解なくして外国人の受け入れというのは成功しない。また、TAISEIでは、ベトナム人たちの雇用、待遇面、仕事の働き方を含めて日本人と全く変わらなく、外国人だからと言って区別・差別をしていない。

 TAISEI(玉木昌士社長、広島県広島市)には、ベトナム自動車整備エンジニアの採用をおこなった。採用理由は、直近の人手不足というより、将来の日本での整備人材の縮小に対応するためだ。「自動車整備の業界でも、外国人材の活用が必要だと考えていました」(玉木社長)。

入社したのはシー氏だ。自動車が好きで日本に留学、自動車整備専門学校を卒業した。「日本で働いて、日本の仕事のやり方とか文化・習慣を学びました。漢字が難しいですが、日本は安心して生活することができます」(シー氏)。更に「将来の夢はベトナムに帰って整備工場を作ることです」と話をしてくれた。

 彼らベトナム人のやる気・意識は非常に高い。様々な業務に関しても積極的にやらして欲しいと聞いてきたりしているようだ。ベトナム人が頑張ることで、日本人社員への刺激になっているに違いない。

 TAISEIは、入社後の技術トレーニングも日本人と一緒、共通の社内ルールで日本人と同様の取り組みで行ってきた。「今後、外国人の採用も多くなると考えています。しかし、言葉の習得や各種資格の取得という部分に関しては、社内体制を整えて日本人と異なるプログラムでフォローすることが必要なのではと感じます。その辺りは今後の弊社の課題です」(玉木社長)

 外国人の労働者は、安い労働力として活用できると言うイメージが先行していた。しかし、外国人を安い労働者としてではなく共存できる戦力として考える必要がある。日本ではすでに、優秀な外国人を雇用するには「選ぶ」ではなく「口説く」という姿勢が必要となっていることを忘れてはいけない。


<川崎大輔 プロフィール>
大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより自らを「日本とアジアの架け橋代行人」と称し合同会社アセアンプラスコンサルティング にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。2017年に株式会社アセアンカービジネスキャリアを立ち上げアセアン各国からの外国人整備エンジニアを日本企業へご紹介。アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア経済研究センター外部研究員。


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